散弾銃乱射から16年 従業員が犠牲者追悼 佐世保

 長崎県佐世保市のスポーツクラブで男が散弾銃を乱射し8人が死傷した事件から16年を迎えた14日、現場となった同市名切町の「ルネサンス佐世保」では犠牲となった水泳インストラクターの女性=当時(26)=と漁網製造業の男性=当時(36)=を従業員が追悼した。
 運営するルネサンス(東京)によると同日朝、従業員が1分間黙とう。遺族らの心情に配慮し事件を想起させる行事は実施しなかった。一方で事務所には献花台を設け、花を持参した従業員もいたという。同社は事件を機に毎年12月14日を安全の日と定めており、全国のクラブで防犯カメラや非常ボタンの作動確認などをした。
 事件は2007年の同日夜、ルネサンス佐世保に男=当時(37)=が侵入し散弾銃を乱射。2人が死亡し、小学生の女児を含む6人が負傷した。男は翌日朝、市内で散弾銃を使って自殺した。

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