長崎ヴェルカ惜敗 6位以下が確定 大阪に85-87 バスケB1 

【長崎ヴェルカ―大阪】第2クオーター終了間際、ヴェルカの馬場がゴール下に切り込む=佐世保市体育文化館

 バスケットボール男子のBリーグ1部(B1)第35節第1日は27日、佐世保市体育文化館などで12試合が行われ、長崎ヴェルカは同じ西地区の大阪に85-87で競り負けた。通算24勝33敗で西地区6位。
 ヴェルカは序盤から堅守速攻が機能し、3分に14-2と先行したが、そこから大阪の外国人選手のインサイド攻撃を止められず連続10失点。第1クオーターは26-27とリードされた。第2クオーターは1分からブラントリー、髙比良が立て続けに3点シュートを決めて32-28と逆転したものの、その後は内外でシュート精度が悪く、47-49で前半を折り返した。
 第3クオーターも5分までに五つのターンオーバーを記録するなどリズムに乗りきれない時間が続き、53-63と10点差をつけられた。ボンズの攻守での奮闘もあり、64-69と巻き返して最終クオーターに。最後まで一進一退の攻防を続けたが、85-87の残り11秒からの馬場のドライブは相手の好守に阻まれた。
 第35節最終日は28日、各地で12試合を実施。ヴェルカは午後2時から佐世保市体育文化館で大阪との第2戦に臨む。

◎今季を象徴するような結末

 試合後の狩俣の言葉に無念さがにじんでいた。「きょうは内容よりも結果を出さないといけない試合だった。勝てなかったことがすごく悔しい」
 85-87で迎えた第4クオーター残り11秒。チームは馬場にボールを託した。エースは果敢にドライブを仕掛ける。だが、大阪は最後に馬場で来ると読んでいたかのように3人で囲み、馬場の手からボールをはたき落とした。こぼれ球を拾った狩俣の懸命なシュートもリングに届かない。鳴り響く終了のブザー。馬場は「みんなの頑張りで追いついたけど、大事なところでシュートを決めきれない自分のせいで負けた」と自らを責めた。
 今季の目標だった「30勝」の可能性が消えた中で、ここ8試合は5勝3敗。西地区上位の琉球、広島を相手に白星を重ね、ライバルの5位佐賀とのゲーム差も「4」に縮めていた。下位の大阪に喫した手痛い黒星は、あと一歩で何度も勝利を逃してきた今季を象徴するような結末。これで6位以下が確定した。

【長崎ヴェルカ―大阪】第4クオーター終了間際、ヴェルカの狩俣が3点シュートを決めて85点目=佐世保市体育文化館

 28日は今季最後のホーム戦。7位大阪とのゲーム差は「1」で、もし負ければ順位は入れ替わって7位に転落する。地元ファンを落胆させる訳にはいかない。どれだけの覚悟を持って戦えるか。ヴェルカの真価が問われる。

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