54年ぶりの新制服! 現役中学生らが考案、全校生徒投票へ 埼大付属中、2025年度新入生から導入

生徒がデザインした新制服の候補を披露するモデルの生徒たち。上からA案、B案、C案=22日午後、さいたま市南区の埼玉大学教育学部付属中学校

 埼玉大学教育学部付属中学校(さいたま市南区)で22日、新しい制服の制定に当たって、生徒らが考案したデザイン3案の披露が行われた。制服の変更は54年ぶりで、新制服は5月1日の全校生徒投票を経て来年度から導入される。

 同校2年の贄田愛菜さん(13)ら生徒会が中心となって、案の募集など新制服への移行に向けた活動を行ってきた。「これまでの埼大付中 これからの埼大付中」をコンセプトに、同校の伝統を引き継ぎながら、変化する時代に対応した同校の新しい価値を生み出すデザインを求めた。

 デザイン募集には、同じ制服を使用している同大付属特別支援学校(同市北区)を含む生徒から13案の応募があり、生徒投票の上位3案が最終候補となった。

 3案はいずれも同校2年の生徒が発案者で、同校体育館を会場に、モデル生徒がサンプルを着用してファッションショー形式で披露した。

 A案を発案した栗原彩矢さん(13)は「遠くから見た時の印象が良くなるように(デザインを)意識した」とアピール。B案の石川莉衣さん(14)は「誰でも着たい、はきたいと思ってもらえるように工夫した」と思いを込め、C案の川田陽菜乃さん(13)は「今の制服の良いところを残し、ネクタイやスカートに新しいデザインを取り入れた」とこだわりを見せた。

 新制服は主に来年度の新入生から導入される。贄田さんはこれまでの活動を振り返って「全校生徒に参加していただき、形になって良かった。(新制服が)付属中の新たなイメージになるといい」と語った。

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