衆院長崎3区補選で当選 山田勝彦さん 「政治改革へ自覚と責任」【インタビュー】

当選から一夜明け、心境や抱負を語る山田さん=大村市竹松本町の事務所

 衆院長崎3区補選の投開票から一夜明けた29日、2度目の当選を果たした山田勝彦さん(44)に抱負などを聞いた。

 一夜明け今の思いは。
 当選した喜び以上に、(県内国政選挙で戦後最低となった35.45%の)投票率を見て、政治不信の極みだという危機感がある。国会に戻って政治改革を進めねばならないという強い自覚と責任を感じている。

 -約5万3千票を獲得した。
 たくさんの票をいただき感謝の気持ちでいっぱい。ただ、低投票率を受け、立憲民主党や私への期待値を大きく上げきれなかったことは真摯(しんし)に受け止めたい。

 -次の衆院選に向け、補選を通じて得たものは。また、今後の課題は。
 これまで自民党を支援してきた方々からも支持を得られた。街頭でもそういった声を聞いた。候補者自身が地域課題にどう向き合うかを一定評価されたと思う。一方、無党派層とされる方々への取り組みには課題が残った。

 -島根1区、東京15区の補選も立民が制した。
 与野党一騎打ちの島根、乱戦の東京も合わせて歴史的勝利。野党第1党に対する期待値の表れだと思っている。しっかり期待に応えたい。立民は「批判ばかり」と言われるが、それは誤解。(有権者との)対話の中で解消していかなければならない。

 -立民が衆院小選挙区の議席を獲得したのは県内で初めてとなる。
 大きな議席。県内の小選挙区4議席のうち二つが野党になった。次の総選挙にも確実につながる。来夏の参院選でも勝利を重ね、地方選挙でも私たちと一緒に日本の政治を変えようと志を持ち挑戦してくれる人が増えてくれるはず。党勢拡大へチャンスだ。

 -国会で取り組みたいことは。
 離島航路の低料金化を島民以外も対象にする法案の成立へ、与党にも働きかけたい。農家の所得補償も1次産業従事者のための法整備を含めた取り組み(を進める)。被爆体験者の問題は県民の代表として声を上げていかなければならない。

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