2メートル超の岩落下 大島の県道が一部通行止め 長崎・西海

県道(奥)を乗り越え海岸に落下した岩石=西海市大島町

 30日午前11時40分ごろ、長崎県西海市大島町蛤の県道崎戸大島線沿いの山の崖から落石があり、一辺が2メートルを超える巨大な岩が片側1車線の道路と、幅約2メートルの歩道を乗り越え、県道を挟んだ反対側の海岸の岩場に落ちた。けが人はいなかった。
 県県北振興局大瀬戸土木維持管理事務所によると、近くで釣りをしていた人らから連絡があった。同事務所は現場の状況から引き続き落石の危険があるとして、対策のため県道の野田バス停から蛤バス停間600メートルを全面通行止めとした。期間は1週間程度で迂回(うかい)路の利用を呼びかけている。
 同事務所によると崖の高さは約15メートル。ほかに山側の路肩に最大約2メートル、海側の歩道に約80センチ大の岩がそれぞれ落下していた。一つの岩が落下の衝撃で割れたものかどうかは分からないという。歩道のアスファルトの一部が陥没し、転落防止柵の一部が破損した。
 同事務所では道路に散乱していた石などを除去するとともに、歩道の岩を撤去しアスファルトを補修した。

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