雪がなくてもスキーが楽しめる「サマーゲレンデ」はお得なの?冬のスキーとの料金比較

サマーゲレンデとは?

サマーゲレンデとは、雪が溶けたあとのスキー場のコースに、プラスチックなどの素材でできたスノーマットを敷いて作られた人工のゲレンデです。スプリンクラーを使った散水や特殊ワックスの塗布で雪に近い状態を作り、夏の時期でも雪上と同じような感覚でスキーやスノーボードを楽しめます。

コブ斜面やウェーブバーンを設置し、コースをより楽しむ工夫を施しているスキー場もあり、トレーニングも可能です。

日本全国にいくつかのサマーゲレンデがあり、コースの長さやスノーマットの違いが見られます。シーズンオフにスキーやスノーボードを楽しみたい方にとっては、魅力的な施設といえるでしょう。

国土交通省でもスキー場によるグリーンシーズンのコンテンツを充実させることを課題としており、サマーゲレンデはマニアックなお客向けとされていますが、予想以上の集客を見せているようです。

サマーゲレンデと冬スキーの費用比較

では実際に、サマーゲレンデと冬スキーの費用を比較してみましょう。あるスキー場の利用料金(リフト券)を、表1にまとめました。

表1

※筆者作成
※全て税込み価格

今回比較したゲレンデでは、料金だけでなく大人と子どもの区分についても違いが見られました。ゲレンデごとに料金設定は異なりますが、比較するとサマーゲレンデは冬のスキー場よりも安い利用料金が設定されている場合が多いようです。

次に、宿泊施設を比べてみましょう。サマーゲレンデ近くにある宿泊施設の料金は次の通りです。

__大人:1万2000円
子ども(小学生まで):9500円__

__大人:1万2000円
子ども(小学生まで):9500円
※全て一人あたり、税込み価格__

宿泊料金には違いは見られないようです。宿泊料金に差は見られないものの、リフト代の違いからサマーゲレンデの方が安いことが分かりました。

サマーゲレンデは冬のスキー料金よりも格安に楽しめる

サマーゲレンデは、冬よりもお得にスキーを楽しめることが分かりました。スキー経験がない方や練習したい方、寒さが苦手な方でもスキーにチャレンジしやすい施設といえるでしょう。

ただし、冬にスキー場を利用する場合とルール・楽しみ方・注意すべき点などが異なる場合があります。寒くないからといって軽装で滑ると、転倒時にけがをするおそれがあるため、事前に注意点やルールをしっかりと確認しておきましょう。

出典

国土交通省 北陸信越スノーリゾート地域の活性化推進検討会 北陸信越スノーリゾート地域の更なる活性化に向けて~策道事業者向け参考資料~(18ページ)

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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