若手消防士が梅雨や台風に備えて水難救助訓練 服の重さや泳ぎにくさを体感 岡山市消防局

梅雨や台風に備えて、岡山市の若手消防士が水難救助の訓練をしました。

訓練に参加したのは、岡山市消防局の入局4年目までの若手消防士23人です。自分の泳ぐ力や、救助の注意点を把握するのが目的です。

最初に行ったのは服を着たまま泳ぐ訓練です。水を含んだ服の重さや泳ぎにくさを体感します。

(岡山市消防局/上田彩暉 消防士)
「普通に泳ぐよりも負荷がかかっているように感じて、脚などは特に疲労を感じました」

その後、浸水被害があった場所での救助活動を想定し、「胴長」を着て水に入りました。胴長を着たときの一番の注意点は、「中に水を入れないこと」です。

ただし、活動場所によっては水が入ってしまうことがあります。

(記者リポート)
「胴長には20kgほどの重さの水が一気に入ってきてしまうということで、これから訓練であえてその危険を体験します」

足先まで水が入り、動きがとても鈍くなるため救助活動に支障が出ます。

(岡山市消防局/西山猛 救助隊長)
「自分の命を守れない人間は市民の方々、人の命を守ることはできません」

(岡山市消防局/秀安佑衣菜 消防士)
「要救助者の立場になって考えることができたので、とてもいい訓練になったと思います」

岡山市消防局管内では2023年度、水難事故が20件起きていて、13人が死亡しています。

(岡山市消防局/西山猛 救助隊長)
「溺れてしまったときには浮いて救助を待つ、助けを待つことに注意していただきたい」

© 株式会社瀬戸内海放送