伊予鉄「坊っちゃん列車」、運行継続なるか?松山市実施クラファンの今

伊予鉄道D1形 2023年08月07日撮影

愛媛県松山市は、2024年6月17日(月)まで、クラウドファンディング「坊っちゃん列車を走らせようプロジェクト」を実施しています。伊予鉄道の人気観光列車「坊っちゃん列車」の運転継続を目指すもので、ふるさとチョイスGCFなどにて資金を募っています。

「坊っちゃん列車」は、夏目漱石の小説「坊っちゃん」に登場したことに由来。松山市で明治から昭和にかけて運行していた蒸気機関車をモデルにした列車です。現在、D1形・D2形ディーゼル機関車が在籍し、客車を牽引しています。

「坊っちゃん列車」については、2023年11月から伊予鉄道の深刻な運転士不足により、全便運休に。今年3月には、乗務員の確保に目処が付いたとし運行を再開しましたが、今後の持続可能な運行には、メンテナンス経費などの課題が残ったまま。伊予鉄道と松山市などの関係各所で協議を進めていますが状況は厳しく、運行継続が危ぶまれていることからクラウドファンディングが行われています。

3月20日に始まった募集ですが5月20日現在、目標金額2,500万円に対し約194万円と苦戦を強いられています。締め切りまで残り約1か月、「坊っちゃん列車」の存続が注目されます。

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