全長10メートル、足は30本… 広場に置かれた謎の物体、なぜ? 長崎・西出津町

建築中の山小屋前の広場に置かれた「巨大な物体」=長崎市西出津町

 今にも動き出しそう-。長崎市西出津町で建築中の山小屋前の広場に巨大な物体が鎮座。「これは何?」「ナナフシみたい」と目を引いている。実は付近で伐採されたスギの木で、日の当たる側だけに枝が伸びた自然の造形。
 全長約10メートル、“足”は約30本。山小屋の設計に携わる西村祐人さん(39)は製材するつもりだったが「横倒しにすると生きもののようだ」と気付いた。夏ごろには形を生かして座ったり、またいだりできる「何か」にと考えている。
 明治時代に一帯で住民の生活向上に尽くしたフランス人宣教師、ド・ロ神父の精神を体感してもらうフィールドミュージアムのエリア内にあり、今後は宿泊も見込まれる場所。訪れる人それぞれにどう見えるのか。楽しみが広がる。

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