「ゆめタウン諫早」出店計画で地元住民に説明会 地域活性化の起爆剤に

「ゆめタウン諫早」(仮称)を核とした区画整理事業の地元説明会=諫早市、小野ふれあい会館

 島原道路長野インターチェンジ(IC)に直結する長崎県諫早市長野町に、「ゆめタウン」としては九州最大級の「ゆめタウン諫早」(仮称)を核とした区画整理事業を計画している地権者団体が20日、小野ふれあい会館で初めての地元住民説明会を開いた。地権者側は西九州新幹線開業による交流拡大で佐賀県からの集客も念頭に、「地域活性化の起爆剤になるよう取り組んでいきたい」と事業への理解と協力を求めた。
 地権者団体は、ゆめタウンを展開するイズミ(広島市)を含む計50の個人、法人でつくる諫早市長野土地区画整理準備組合(八江利春理事長)。市は3月、同組合が出した地区計画(都市計画)提案について「本市のまちづくりに資する」として採用を決め、都市計画法に基づく手続きが進められている。市が地区計画として決定すれば、同組合が事業主体となる本組合を設立、事業計画の認可などを経て開発に入る。2025年度の開業を目指している。
 同日は法が定める住民説明会に先立つ形で自主的に企画し、小野地区の町内会長や団体代表ら約30人が出席。同組合などによると、施行区域面積約17.9ヘクタールにゆめタウンや公園、イベント広場、医療・保育施設などを整備する。ゆめタウン(駐車場含め5階建て)の営業面積は4万6千平方メートル、テナント数200店舗。商圏人口は島原道路が結ぶ島原・雲仙エリア、長崎エリアを含め50万人を想定している。
 説明会でイズミ側は「(自然災害時に対応できる)防災拠点を造り、地域に貢献できる店を目指したい」と述べた。八江理事長はゆめタウンでの約2千人の雇用計画に触れ、「仕事場がなく、市外に行かざるを得なかった人たちの地元定着につながれば」と期待を込めた。
 同組合は経済団体などへの説明会も予定している。


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