暖かい南風の影響で気温が上昇した19日、県内では海老名で21度を記録した。横浜地方気象台によると、県内で20度を超えるのは今年初めて。横浜で19.4度、辻堂で18.6度を記録するなど、4月中下旬並みの気温になった。20日は平年並みに戻る見込み。
同気象台によると、関東では立春から春分までの間、日本海に低気圧があり、最大風速8メートル以上の強い南風が吹いて気温が上昇すると「春一番」が発表される。この日は県内各地で強い風が吹き、横浜では午前10時過ぎに最大風速13.9メートルを記録。一方で、関東の基準となる都内で強風が吹かなかったため、「春一番」にはならなかったという。
強風により、交通機関が乱れるなどの影響が出た。午前10時半ごろ、東海道新幹線新横浜-小田原間で架線にビニールが付着、同区間の上下線で一時運転を見合わせた。JR東海によると、上下線34本に最大48分の遅れが出て、約2万7千人に影響した。
また、午前8時ごろに小田原市南町3丁目の市道沿いで全長7メートルの桜の木が倒れた。約3時間後に撤去され、けが人はなかった。