栃木SC 白星発進ならず 熊本に1-1 声出し応援全面解禁、7千人が熱狂

終盤の粘りで今季開幕戦を引き分けに持ち込み、サポーターに手を振って引き揚げる栃木SCの選手=19日午後5時55分、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎ

 サッカーJ2栃木SCは19日、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで熊本と今季開幕戦を戦い、1-1で引き分けた。2年連続の白星発進とはならなかったが、制限なしの声出し応援が3年ぶりに解禁され、訪れた観衆6882人が選手たちの激しいプレーに熱狂した。

 栃木SCは前半で好機をつくれず0-0で折り返した。後半は23分、熊本に先制点を許したが、ロスタイムにFW森俊貴(もりとしき)がコーナーキックを頭で押し込み土壇場で引き分けに持ち込んだ。ゴールの瞬間はこの日1番の歓声が上がった。

 昨季、Jリーグはゴール裏など一部エリアの定員を上限50%にするなどの条件を設けた上で、声出し応援を段階的に緩和。今季からは新型コロナウイルスに対する政府の方針を受け、全席で定員上限100%まで観客を入れることが可能になり、声出し応援も全面的に認められた。

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