70代女性客の詐欺被害防ぐ コンビニ店長と学生アルバイトに感謝状 長崎・浦上署

感謝状を贈られた(左から)渡辺店長と石原さん=浦上署

 浦上署は15日、ニセ電話詐欺を未然防止したとして、長崎市花丘町のローソン花丘町店のアルバイト店員で長崎大薬学部1年の石原晶斗さん(20)と、渡辺徹店長(34)に署長感謝状を贈った。
 同署などによると、石原さんは昨年11月26日午後9時半ごろ、来店した市内の70代女性が、6万円分のiTunesカード(アップルギフトカード)を購入しようとしたことから「何かおかしい」と詐欺を疑った。「アメリカのマイクロソフトに番号を送る」と女性が購入理由を答えたため、渡辺店長と思いとどまるよう説得。午後10時ごろ110番通報した。
 贈呈式で、田川佳幸署長は「適切に対応してもらいありがたい」とねぎらった。石原さんは、同店で働き始めて半年もたっていないが「これからも素早く冷静な判断を取れるよう心がける」と話した。渡辺店長も「詐欺だと思えばすぐに110番するようスタッフで連携する」と話した。
 県警によると、今年は1月末時点で、県内のコンビニが6件のニセ電話詐欺を防いだ。発生件数は5件。


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