100年後の住みよい街を目指して!行政書士を務めるなかで直面した社会課題を解決するために議員へ 小山市議会議員 細野だいき氏(PR)

行政書士として培った専門性を生かして、地元の栃木県小山市の市議会議員として活動している細野だいき(ほその・だいき)さん。行政書士事務所を経営しながら、市民が安心して暮らせる小山市を目指して、日々活動をしています。

行政書士として10年以上働きながら、なぜ市議会議員としても活動しているのか。今回は細野さんのこれまでの活動内容と、これから実現していきたい政策について、話を伺ってみました。

行政書士として働くなかで社会的課題を直視

選挙ドットコム編集部(以下、編集部):

現在は行政書士事務所を経営しながら、市議会議員を務めていらっしゃるのでしょうか?

細野だいき氏(以下、細野氏):

はい。2009年から行政書士として開業して、10年後の2019年に小山市議会議員に初当選しました。

2023年現在は行政書士事務所の代表を務めながら、市議会議員として市民のために小山市のいろいろな課題に取り組んでいます。

編集部:

行政書士になろうと思ったきっかけを教えてください。

細野氏: 

大学生の頃から法律で人を助ける仕事がしたいと思っていたからです。実は25歳までは弁護士を目指していたのですが、25を超えていつまでも勉強しているわけにもいかないと思い、いったんは就職しました。

それでも自分のなかで夢を諦めきれない気持ちがあったので、働きながら宅建と行政書士の資格を取得しました。幸いにも妻が「あなたがやりたいならやってみたら?」と後押しをしてくれたこともあり、行政書士として独立を果たし、今に至ります。

編集部: 

行政書士の仕事内容を教えてください。

細野氏 

私が主に専門としているのは、相続や遺言のほか、外国人の在留許可申請、簡単に言うとビザの申請です。遺産相続や遺言書の作成では、相続人の間でトラブルなく円満に解決できるように、相続の手続をトータルしてサポートしています。

また、離婚する方の養育費確保のための公正証書の作成や、身寄りのない高齢者の方の後見人や亡くなった後の事務の引き受けも業務の1つです。

そのほか、市民からの相談は行政書士に対応できることならどのようなご相談にも無料で対応しています。

編集部:

行政書士として十分に市民の力になられているように思えるのですが、そこからなぜ市議会議員を目指そうと思ったのでしょうか?

細野氏:

行政書士として、以前の小山市長に小山市が抱える社会的課題についてお話をさせていただいたときに、「自分で政治の道で取り組んでみたら?」と言われたことがきっかけです。

行政書士をしていると、仕事を通していろいろな社会問題を目にします。例を挙げると相続の場面では高齢者や空き家の増加、外国人については市の政策不足などです。

 小山市には2023年1月現在で約1100件の空き家があり、独居の高齢者世帯が8000世帯以上あります。また外国人の市民は約7000人もいます。小山市にこれだけ多数の空き家や高齢者世帯、外国人市民がいるにもかかわらず、こういった現状や例えば入管法などを直接知っている議員はほとんどいませんでした。

これらの課題については現場を知っている誰かが取り組まなければいけないと思い、当時の市長からのお言葉もあって立候補を決意しました。

行政書士としての知識と経験で小山市をより良いまちへ

編集部: 

2019年に小山市議会議員に初当選してから、これまでにやってきたことを教えてください。

細野氏:

私の専門である高齢者や空き家対策、外国人についての政策を中心に、さまざまなことに取り組んできました。

まず空き家対策では議会で空き家対策を取り上げるとともに、空き家についての対策協議会の委員を希望し、市が作成した空き家対策計画の見直しに参加しました。

また議員の活動とは別に、市内の過疎地域の人口減少対策として、空き家管理団体を立ち上げました。新型コロナ禍もありまだ活動できていませんが、空き家を住める状態で保全して、若い移住者に紹介する形で空き家を活用していこうと考えています。

編集部:

では次に、外国人市民に対して取り組んだことを教えてください。

細野氏:

まず議会で外国人政策を取り上げ、栃木県で初となる外国人市民との多文化共生のための総合計画を小山市で策定することができました。この計画の策定や見直しにも委員として参加しています。

そのほか外国人市民を対象とした相談会の開催や、行政サービスについて外国人市民にお知らせする多言語パンフレットなども作成してきました。

編集部:

他に取り組んだことがあれば教えてください。

細野氏:

離婚するシングルマザーの方が養育費をきちんと確保できるように、養育費確保の公正証書を作成する市民への補助金を整備しました。これも行政書士の仕事の延長から取り組んだことです。また小学校のPTA会長もしているので、タブレットを使った自宅学習の推進や学校トイレの改修などにも取り組み、実現に至りました。

また私の出身である絹地区は昔から水害が多い地域でありながら、災害時に市民に避難を呼びかける方法が十分でなかったため、市議会で訴えて今後防災無線を設置してもらえることになりました。

その他、小山市を安全で住みやすい街にするために、道路補修の要望や危険な街頭へのカーブミラーの設置なども、市民の方から要望をいただいたら実現に取り組んでいます。

編集部:

市民の方からの要望は、どういったところから聞くことが多いのでしょうか?

細野氏:

直接のお電話もありますが、各自治会長さんなどにあらかじめ要望シートをお渡ししています。もともと行政書士でも相談シートを作っているので、議員活動でも導入しました。

編集部:

市民の方にとっては、気軽に要望を出しやすい方法ですね。実際にどのくらいの要望が来たのでしょうか?

細野氏:

これまでに数十件ほどご要望をいただきました。届いた内容について私から再度お話をお伺いして、それから行政の担当窓口につなげて実現するという流れです。

市民の要望に応える政治家になるために日々勉強と研鑽

編集部:

ここまでの話を聞いていて、行政書士としての経験が存分に生きていると感じます。そこで、細野さんが考える自身の強みを、行政書士以外の観点から教えていただきたいです。

細野氏:

若いころからの趣味だった読書が、今の議員活動に役立っています。自宅には何万冊かの本がありますが、本棚を特注したくらいに本を読むのが好きです。

これまで社会問題をはじめとした、あらゆるジャンルの本を読んできました。歴史や文化関係の本も多く読みます。そこから生まれた政策もあります。例えば御城印の発行です。

編集部:

御城印とはなんでしょうか?

細野氏:

御城印とはお城の御朱印です。全国各地のお城で発行が進められていて、全国ガイドブックも出版されています。

コロナ禍になったことで、小山市でも観光客誘致のための集客イベントが行えないという課題がありました。そこで人を集める必要がなく、かつコストがかからない観光客誘致の政策として御城印を発行することを思いつきました。

市内には国指定の史跡になっている城跡が3か所ありますので、この御城印を議会で取り上げ、その後小山市でも発行することができました。

編集部:

実際に観光への効果はありましたか? 

細野氏:

地元新聞でも取り上げられ、観光協会の方から聞いた話だと、発行直後から観光客が押し寄せて何百部も売れたそうです。今後も継続して観光客誘致に役立ちますし、狙い通りの効果がありました。小山は歴史ある町なので、今後も歴史文化遺産を生かしていく政策を進めたいと思っています。

編集部:

政策を立てるにあたって、書籍のほかに役に立っていることはありますか?

細野氏:

現在進行形で、明治大学の公共政策大学院で政策学を勉強しています。

これからの議員は専門性を持ち、自分の専門分野から社会に貢献すべきだと思っています。

とはいえ、議員になったからにはその他の政策分野についての勉強も必要ですし、議員として十分な仕事をするには政策立案や政策評価などの専門知識も身に着ける必要があります。

そこで、政策立案や政策評価など、議員として活動するにあたって必要なことを体系的に学ぶために、公共政策を専門とする大学院に入学しました。

編集部:

大学院に通いながら議員活動をしている方は、かなり少数かと思います。何かきっかけはあるのでしょうか?

細野氏:

直接のきっかけは、同じように大学院で公共政策を学ばれている議員さんと知り合いになったことです。専門大学院で学ぶことで議員としてのスキルアップができると知り、私も通おうと決断しました。

編集部:

ちなみに大学院の同期には、細野さん以外に議員の方はいるのでしょうか?

細野氏:

3割くらいは現役の地方議員や議員志望者だと思います。みな向上心が高く、刺激をもらっています。また現役の首長や元官僚など、教授も地方自治の現場経験者がほとんどで、実践的な政策を学ぶことができ、本当に勉強になっています。

50年後100年後に暮らしやすい小山市を目指して

編集部:

細野さんは自身のことをどのような人だと認識していますか?

細野氏:

正直に言うと、今でも政治家という柄ではないと思っています。もともと社交的なほうではなく、今でも家で静かに本を読んでいる方が好きなくらいです 。

ただそれでも、いまある社会的課題には誰かが取り組まなければなりません。そんな想いから、市議会議員として一生懸命に働いています。また最近は、朝、小山駅に立って市民の皆様に挨拶するのが日課です。ぜひ有権者の方には、私の志を知っていただきたいと思っています!

編集部:

最後に、細野さんが市議会議員として目指していることを教えてください。

細野氏:

市民の方が50年後100年後も安心して暮らせる社会にすることです。

そのために議員は日々勉強し、自己研鑽を積み、長い目で物事を見て政策を考えていかなければならないと思っています。

小山市には私が生まれた絹地区のように、高齢化が進んで過疎となっている地域もあります。そういう地域も含めて、小山市民が子供、孫の世代まで安心して暮らせる小山市を目指して、これからも頑張ります!

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