こんなこと初めて…「馬の守り本尊」で絵馬完売 競馬関係者の参拝も多い東松山・上岡観音で例大祭

御神馬にニンジンを与える参拝者=埼玉県東松山市岡の妙安寺

 馬の守り本尊として信仰を集める埼玉県東松山市岡の「武州上岡馬頭観世音菩薩」(妙安寺)で19日、例大祭が行われ、多くの参拝者でにぎわった。

 同寺は鎌倉時代の文治年間に瑞慶和尚によって創建されたとされる。元々は馬の守り神ではなく、尊像の頭上に馬の頭を頂いていることなどから、江戸時代に入って、特に「馬の観音様」として広まり、広く信仰されてきた。

 近年は、関東一円の畜産や運送業者、牧場や競馬関係者の参拝者が多い。

 かつては絵馬を売る店が100店ほど出たが、今は「絵馬市保存会」だけ。今年、用意した絵馬は午前中で完売。根岸成直会長は「長い間、やっているが、こんなことは初めてです。インターネットなどで情報が広まったのか、岐阜県から来た人もいました」と話していた。

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