アストロズ・アルトゥーベ 契約は残り2年も「ここで引退したい」

アストロズは今オフ、クリスチャン・ハビアーと5年6400万ドルで契約を延長したが、デイナ・ブラウンGMはフランバー・バルデスとカイル・タッカーのほか、現行の長期契約が残り2年となっているホセ・アルトゥーベとアレックス・ブレグマンとも契約延長したい意向を明らかにしている。そんななか、アルトゥーベは「彼(=ブラウンGM)がそう言ってくれて嬉しい。キャリアのすべてをここ(=アストロズ)で過ごしてきたから、ここで引退したいと思っている」とコメント。どうやらアストロズとアルトゥーベは相思相愛のようだ。

現在32歳のアルトゥーベはベネズエラ出身。2007年3月にアストロズと契約し、2011年7月にメジャーデビューを果たすと、12年間のメジャー生活をアストロズ一筋で過ごしてきた。2013年7月に4年1250万ドル+球団オプション2年の契約を結び、2018年3月には5年1億5000万ドルを追加してトータル7年1億6350万ドルで契約を延長。その契約は残り2年となっており、契約延長がなければ、アルトゥーベは5年1億ドルの契約が終了するブレグマンと同じタイミングでFAとなる。

2017年MVP、首位打者3度、盗塁王2度、4年連続200安打&リーグ最多安打(2014~17年)、オールスター・ゲーム選出8度、シルバースラッガー賞6度、ゴールドグラブ賞1度、そしてワールドシリーズ制覇2度と輝かしいキャリアを過ごしてきたアルトゥーベは、昨季も141試合に出場して打率.300、28本塁打、57打点、18盗塁、OPS.921の好成績をマーク。通算打率.307は球団史上1位、379二塁打は同3位、1935安打と986得点は同4位、1578試合出場と192本塁打は同5位にランクインしており、このままアストロズ一筋でキャリアを終えれば、クレイグ・ビジオとジェフ・バグウェルの両殿堂入り選手とともに球団史に残る名選手となるだろう。

同僚のマーティン・マルドナードは「彼は球団の象徴だよ。あんなに小さな男が球界有数の強打者であることが信じられない。野球を知らない人なら、彼を見かけてもアストロズの看板選手だと思わないだろうね」とコメント。「彼には通算3000安打を達成するチャンスがある。昔は3割3分くらいの高打率を残していたけれど、今はパワーもあるんだ。毎年良くなっているよ」と日々進化を続けるアルトゥーベを称賛した。

2017年の世界一メンバーで現在もアストロズに残っているのはアルトゥーベ、ブレグマン、ランス・マカラーズJr.の3人だけ。アストロズとアルトゥーベが相思相愛であることを考えると、もうしばらくのあいだ、アストロズから2017年の世界一メンバーがいなくなることはなさそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.