JAXAが称賛した小学2年生のパパが語った子育て術 福井県鯖江市で講演、「息子の前ではスマホを…」

夢に向かう子育て術について語る大森治幸さん(左)と陽生君=2月18日、福井県鯖江市の中河公民館

 宇宙飛行士を目指す福井県の鯖江市神明小2年の大森陽生(はるき)君(8)の父・治幸さん(38)が2月18日、同市中河公民館で講演し、子どもの探究心を伸ばす子育て術を紹介した。同公民館が主催し地元住民約30人が聴講。興味を否定せず一緒に楽しんで挑戦することの大切さなどを再確認した。

 陽生君は昨年、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が13年ぶりに行った宇宙飛行士の公募に書類を送った。身長などの応募資格を満たしていなかったが、JAXAから熱意やチャレンジ精神を高く評価された。天文宇宙検定3級(中学レベル)など数々の資格を持ち、現在も宇宙への夢に向かって勉強を続けている。

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 治幸さんは小さいころから数字への興味が強かった陽生君と、入浴中に数字のおもちゃで遊んだり車のナンバーで素因数分解に挑戦したりしたエピソードを紹介。「好きを尊重し、面白そうなことを一緒にやってみることが大事」と話した。また否定的な言葉を使わない、陽生君の前でスマートフォンを長時間触らないことなど気を付けているポイントも明かした。

 3歳の息子と参加した男性(38)は「きょう学んだことを早速実践したい」と話していた。

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