模型屋さんでの衝撃・おぼえていますか?『超時空要塞マクロス』パッケージアート集」2月20日(月)発売!

書籍「『超時空要塞マクロス』パッケージアート集」が2月20日(月)に株式会社小学館クリエイティブより発売される。 1982年より放送された『超時空要塞マクロス』。当時は空前のプラモデルブームだったこともあり、『超時空要塞マクロス』の商品も多数販売された。 これを目にした少年たちにとって、『超時空要塞マクロス』のパッケージアートはあまりにも斬新だった。これまでのロボットアニメのプラモデルとは、そのクオリティがかけ離れていたからだ。この衝撃のパッケージアートが現代の高精細な印刷技術によって、いま色鮮やかによみがえる。

当時、ロボットアニメのプラモデルは、ほぼ設定資料に色をつけた状態といって差し支えないようなパッケージアートが用いられていた。そんな中『超時空要塞マクロス』は番組スタート前に模型店に商品が店頭に並び、そのパッケージアートは新鮮で刺激的だった。それもそのはず。ミリタリー模型のリアルなパッケージアートを手掛け、パッケージアートの第一人者であった高荷義之を大胆に起用。高荷が描く鋼鉄兵器には確かな存在感があり、冷たい金属の質感や重量感まで十分に表現されていた。この作品の送り手は自分たちを大人扱いしてくれる……、と感じた少年(当時)たちは興奮しながらその模型を手に取ったものだった。 バルキリーやデストロイド、リガードの陰影や、汚しの表現など、パッケージアートならではの高荷義氏の筆遣いがよみがえる。さらに、高荷と併せてパッケージ画を数多く手がけたアートミック鈴木敏充の作品も収録。これまでまとまって紹介されることがなかった「マクロス」模型のパッケージアートをこの一冊に集約。 本書のサイズはA4。状態の良い画稿は大きく見てもらえるよう、テキスト類は最小限にした。名実ともに大人になった少年たち向け、純粋にイラストを楽しんでいただけるよう過度な装飾は排した。作品の下には出典となったプラモデルの商品名が記してある(場合によっては記された機体名と、設定上の機体名とが一致しない場合あり)。

パッケージアートには横位置の作品も多数有る。 横位置の画稿も誌面一杯に収めたかったので、90度傾けて掲載したという。本を持ちかえて鑑賞する手間がかかるが、サイズを半分にして横にするよりも、こちらのほうが喜んでもらえると判断したとのこと。

また、高荷義之の貴重な資料からも掲載。高荷義之は作品をメーカーに送る前に撮影し、スクラップブックにまとめていた。そのうち原画や写しもない作品は、スクラップブックをスキャンしてデータ化。その多くは「ピタバン」(ニチモ)のパッケージアート。写真からのスキャンなので、原寸での解像度は高くできず、よって下記のようなサイズで掲載してある。

高荷義之のトマホークはオリーブ色(オリーブドラブ)で塗られていた。 本書ではオリジナルの状態で掲載。なぜトマホークの色は変更されたのか? その理由を高荷自らが本書の対談で証言している。

本書の発売日は、本日2月20日。奇しくも2月20日はバルキリーの生みの親、河森正治の誕生日。そして、40年前の1983年2月20日は第18話「パイン・サラダ」の放映日でもある。

▲高荷義之のスクラップブックから

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