関ジャニ∞・安田章大、上野樹里が「オリガミの魔女と博士の四角い時間」にゲスト出演

NHKEテレでは、2月25日(午後4:00)、3月4日(午後4:45)の2週にわたって、滝藤賢一主演のファンタジードラマ「オリガミの魔女と博士の四角い時間」の新作をオンエア。2月25日は関ジャニ∞の安田章大、3月4日は上野樹里がゲスト出演する。

「オリガミの魔女と博士の四角い時間」は、オリガミの天才博士と彼を取り巻く風変わりなキャラクターたちが、オリガミの奥深い魅力を伝えるファンタジードラマ。2017年の初回放送以来、毎年数本ずつ不定期放送され、博士役の滝藤のオリガミへの情熱とコミカルな演技、尾上菊之助が声を担当するいたずら好きな魔女、意表をつく訪問者たち、独創的なオリガミなどが、子どもからお年寄りまで多くの視聴者の心をつかんできた。22年1月の放送以来およそ1年ぶりに新作2作放送。足かけ7年にもわたって放送され、根強いファンを獲得してきたこの番組も、今回をもって最終章となる。

25日は、安田が星空からやって来た「うしかい座」の男に扮(ふん)する、「星空からカウボーイ★」を放送。博士の前に突然現れたのはカウボーイ風の姿をして、ギターを担いだ男(安田)。ルックスとは裏腹に「自分は天上の星座、うしかい座だ」という。男は、博士が折ったオリガミの牛が原因で、自分の愛する“おうし座”が夜空から逃げ出してしまったことから「おうし座を俺に返せ!」と博士に詰め寄る。さらに、うしかい座には、夜の空を支える役目があり、自分がここにいると、夜空が地上に落っこちてきてしまうという。空はにわかにかき曇り、ゴゴゴゴゴーと不穏な音が鳴り響き始めて…。果たして博士と魔女(声・菊之助)は夜空が落ちてくることを防ぐことはできるのか?

また、3月4日は、上野が紙屋の孫娘としてオリガミが折れなくなったと落ち込む博士に力を与えます「羽ばたけ!つる」を届ける。博士は、ある大切なものを失くしてしまい、オリガミが折れなくなるほど落ち込んでいた。そんな中、博士はかつて出会った紙屋の孫娘・桜子(上野)と偶然再会する。桜子は独立して近所で和紙の店を営んでいた。日本各地から寄せられた美しい和紙に心奪われる博士だが、「お店のシンボルになるオリガミを折ってほしい」という桜子の依頼を断ってしまう。オリガミを折れなくなった理由を博士が告白すると、桜子からあることを提案される。博士はオリガミへの情熱を取り戻すことができるのか?

「オリガミ博士、足かけ7年…小学1年生だったノボル役の小山春朋くんが今や中学生だなんて…感無量です(涙)。誰がここまで続くと思っていたでしょうか。多くの方に愛された作品だと思うと胸がいっぱいです」と感慨深げな滝藤は、「そして、何より素晴らしいゲストの方々に支えられた作品です。今回も上野樹里さんと安田章大くんがオリガミ博士を未知の世界に連れて行ってくれます。やはりオリガミは無限の可能性を持っている。あらためてそう感じました。15分間のファンタジー。皆さまのすてきな時間になることを願っております」とメッセージを寄せる。

菊之助は「番組開始当初はどういうふうにオリガミに声を吹き込むのか、魔女らしさをどのように出せばいいのか迷いましたが、歌舞伎でいうと、娘役というよりも、酸いも甘いも知っているような女方の声を出すようにしてきました。7年を経て今は、すんなりとオリガミの世界に入り込んでいけるようになりました。博士とゲストの方と魔女の三角関係を脚本の近衛(はな)先生が面白く書いてくださったので、いつも収録は楽しみでした。昨年は白い象の神様の役でも出演させていただき、撮影現場の大変さを身に染みて感じましたので、魔女の声だけでの出演は、皆さまに申し訳ない気持ちもありました。息子の丑之助とは、象のオリガミに挑戦しましたが、ちょっと難しかったですね(笑)。日本の伝統のオリガミの世界を7年間も視聴者の皆さまに楽しんでいただきありがたいです」とこれまでの収録を振り返る。

安田は「人生で1回しかもらえない役柄でしょうね。とてもユニークで愛嬌(あいきょう)もあってすごく愉快でした。滝藤さんは初めましてでも気を使わせないようにさせる“エスコート能力と芝居力“が高い人、そうですね、最高の人たらし様でした。仲良くしたい人と感じました。生きてるのは僕たちだけじゃない、今もどこかで異星人や生き物たちがいろいろな物語(ストーリー)を紡いでいる。僕はそう感じて生きているので、台本を一読して即大好きと思った内容でした。作曲もしました、歌も歌いました、カッコつけたりもしました」と感想を語る。

番組には2度目の出演となる上野は「滝藤さんと大切な機会に、再び共演することができてうれしかったです。前回、私の役は、和紙屋を経営する祖父が病に倒れ落ち込む孫娘・桜子でしたね。祖父を喜ばせるために、オリガミ博士に励ましてもらいながら、夜通し一緒にサクラを折りました。実際に思川桜で染めた和紙を使ったところが、印象的でした。最後に魔女が、本物の桜の木に折った桜を飾って満開にしてくれるという、淡々とした静けさの中にも壮大なエンディングでありました。実際はスタッフの方々が夜な夜な折ったものだったので、作品を皆さんで作り上げる温かい思いも伝わってきました」と過去作について振り返る。

そして、「今回は、桜子が博士を励ますというお話なのです。台本を読ませていただいた時に、桜子が返り咲いて自分らしく人生を貫いている姿に、正に桜のような生命力を感じました。寒い冬を越せば再び春が来る、そんな思いを込めて博士と共演させていただきました。印象に残ったところは、広島の平和記念公園の千羽鶴から作られた和紙で博士と折る『羽ばたく鶴』です。日本中の人々に夢を諦めずに生きる心、平和を願う人々の思いが感じられると思います」と見どころを伝えている。

© 株式会社東京ニュース通信社