アルピーヌF1の新リザーブドライバーのドゥーハン「オコンとガスリーから学び、どんな事態でもチームの期待に応えたい」

 2023年にアルピーヌF1チームの公式リザーブドライバーを務めることが決まったジャック・ドゥーハンが、昨年の育成ドライバーとしての役割より多くの責任が伴うため、それに対応するためにしっかり準備をしたいと語った。

 昨年のリザーブドライバー、オスカー・ピアストリは今年、マクラーレンからF1にデビューする。アルピーヌは、ニューマシン『A523』の発表会において、今年は育成ドライバーのドゥーハンがピアストリに代わって同チームのリザーブドライバーのポジションに就くと発表した。

「このポジションに就くのはこれが初めてなので、今シーズンのなかで、その基準について多くのことを学んでいくことになるだろう」とドゥーハンは語った。

「さまざまな道を伴う役割だ。レースドライバーが何らかの理由でレースに出場することができなくなった場合、僕はどんな状況でも対応できるように準備を整えておく必要がある。何が起きても大丈夫なように、しっかり備えなければならないんだ」

「チームにとって頼れる存在であること、一貫性を持っていること、迅速に対応する能力があることが求められる。セッションからのフィードバックを提供し、チームの助けになれるよう、全力を尽くす」

「細かいことだったとしても、良い知識をチームに伝え、彼らの進歩を手助けするための目や耳となる存在に、僕もなりたいと思っている。今シーズンはF2に参戦し、レースの勘を鋭く保つことができるから、それもメリットになる」

「レースウイークエンドを最大限に活用するために、チームとドライバーの動きを逐一チェックしていく。エンストンでもシミュレーター作業をたっぷりやり、旧型F1カーでテストをする機会も設けられる予定だ。そうしてF1マシンの感触を保つようにする」

2022年F1アブダビテスト ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)

 2022年にドゥーハンは、メキシコGPとアブダビGPでアルピーヌからFP1に出場、最終戦後のヤングドライバーテストでも走った。

「2023年型マシンで走り、(昨年型)A522との違いを感じ、何が進化したのかを知ることは、有益な体験になるだろう」とドゥーハンは言う。

「今年、エステバン(・オコン)とピエール(・ガスリー)と一緒に仕事ができるのを楽しみにしている。チームにとって強力なラインアップだ。ふたりともしっかりしたデータを提供し、チームと共に速いマシンを開発するために貢献するだろう」

「昨年僕はFP1に2回出場したこともあり、エステバンとはより緊密に仕事をした。ピエールのことは知らないから、新しくチームに入った彼からいろいろなことを学べるのがうれしいよ」

「一年を通して、ふたりからできるだけ多くのことを得て、たくさんの経験を積みたい。チームは2022年に良いシーズンを過ごしたから、好調な状態で新シーズンを迎えることができるだろう」

「このチャンスを与えてくれたチームに心から感謝している。ドライビングスキルにおいてこの経験を加えることは、僕のキャリアにとってとても良いことだからね」

2022年F1第20戦メキシコGP ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)

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