65歳ランガーがシニア最多勝に並ぶ 45勝目は大会連覇で達成

ランガーがシニア最多勝に並ぶ45勝目(Douglas P. DeFelice/Getty Images)

◇米国シニア◇チャブクラシック 最終日(19日)◇ティブロンGC(フロリダ州)◇6909yd(パー72)

首位で最終日を迎えたベルンハルト・ランガー(ドイツ)がノーボギーの7バーディ「65」をマークして通算17アンダーとし、前年に続く大会連覇を達成した。チャンピオンズツアー(米国シニアツアー)通算45勝目となり、ヘイル・アーウィンの持つ最多勝記録に並んだ。

前半3番でこの日最初のバーディを奪うと、6番(パー5)でも着実にスコアを伸ばしてハーフターン。後半(パー37)は5バーディを奪う「32」と圧巻のプレーを披露。2位のスティーブ・ストリッカーとパドレイグ・ハリントン(アイルランド)に3打差をつけた。

試合後の会見で「ここ数年、ヘイルを捕まえるという話はよく出ていたし、特にきょうは、あと一歩のところで負けてはいけないというプレッシャーがあった」と期待への重圧について語った。

「けさ、ちょっと静かな時間を過ごして、聖書の一節を書きとめたんだ。一日中持ち歩いて、自分を励ましているよ。この聖句は『心を尽くして主に信頼せよ。自分の知識に頼ってはならない。全ての道において主を認めよ。そうすれば、主はあなたの道を真っすぐにされる』とあり、きょうも私の道はかなり真っすぐだった。多くのフェアウェイ、多くのグリーンをとらえ、幸運にも誰よりもうまくいった」

自身の持つ最年長優勝記録も更新し、次に目指すは最多勝利記録を塗り替える46勝目だ。「私が勝てるコースは限られていると思う。飛距離不足で苦戦するコースもある。50歳や52歳の人たちほど飛距離は出ないし、“ボンバー”と呼ばれる人たちが有利なコースもあって、そこでは苦労している。しかし、このようなタイトで長すぎないゴルフコースでは私にもチャンスがある」。百戦錬磨の65歳は、さらなる高みを目指す。

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