広島カープの沖縄キャンプ、18日(土)の紅白戦には開幕投手候補の同期ピッチャーがそろってマウンドに上がりました。
2月18日(土) 沖縄キャンプ 初の紅白戦
白組の先発は、大瀬良大地。立ち上がり、羽月隆太郎からストレートで三振を奪うなど、テーマにしている直球へのこだわりを感じさせます。
大瀬良は2回、打者3人をぴしゃりと抑えた後、なんと志願でさらにもう2人の打者と対戦。1イニングを5者凡退。2回無失点の好投を見せます。
一方、紅組の先発は、九里亜蓮。1回、新外国人デビッドソンを切れのあるスライダーで空振り三振。
2回は、自身も “進化のカギ” と見ているストレートの割合を増やし、こちらも2回を投げて無失点。大瀬良とそろって順調な投球を見せてくれました。
広島カープ 九里亜蓮 投手
「変化球など、詰めていかないといけないところがたくさんあると思いますけど、バッターに対してしっかり投げられたことはよかったかなっていうふうに思っています」
「ブルペンの投球練習だけに限らず、しっかりと1つひとつのものを大事にして、シーズンに向けていい状態で入っていけるようにやっていきたいと思います」
白組の3番手は、ドラフト5位ルーキー・河野佳。
高めのボールを 西川龍馬 にとらえられるシーンもありましたが、豊富な球種でランナーを出しながらも2回を無失点。課題は残ったものの、まずは実戦の第1歩を踏み出しました。
広島カープ 河野佳 投手
「初めての実戦で少し緊張したんですけど、自分の持ち味といいますか、少しは出せたんじゃないかなと思います」
「よかった部分もあったんですけど、まだ少し高めに吹くところだったり、細かいコントロール、追い込んでからの精度というのがまだまだだったので、これから試合に向けてどんどん調整していけたらいいかなと思います」
2月19日(日) DeNAと練習試合
19日(日)に行われた新井カープ初の対外試合(対DeNA戦)は、1回から見どころ満載でした。
まずは、先頭バッター・秋山翔吾 が追い込まれながらも技ありヒットで出塁。
1アウト2塁1塁のチャンスに、来日2年目の4番・マクブルーム。打球はレフトスタンドへ一直線。「うまくボールをすくえた」と4番候補の3ランホームランで新井カープ、最初の得点を奪います。
広島カープ マクブルーム選手
「このあったかい沖縄で試合ができて、チーム初のホームランが打てて、よかった。自分のホームランよりもまず、みんなと一緒に野球ができることをすばらしく思う」
「日本式の野球練習は、ぼくには合っている。2年目を迎えてシーズンまでしっかりと準備したい」
ピッチャーでは、開幕ローテーションを争う若鯉が結果を出しました。
先発・遠藤淳志 は、ストライクゾーンで勝負することをテーマに、ランナーを背負っても落ち着いた投球を見せます。最速147キロの直球を中心に3回を投げ、無失点。開幕ローテーション入りへ前進しました。
広島カープ 遠藤淳志 投手
「しっかり腕を振って真っすぐを押し込めたので、よかったかなっていうふうに思います。去年のこの時期より全然いいので、このまま順調にいってくれればなっていうふうに思っています」
3番手で登板した2年目・サウスポーの 森翔平 は、変化球のコントロールをテーマに、打たせて取るピッチングで3回を投げ、被安打ゼロのパーフェクト・ピッチング。遠藤とともに先発ローテーション争いのアピールに成功しました。
広島カープ 森翔平 投手
「しっかり変化球でカウントを取って、真っすぐはラインをしっかり出すっていうのをテーマにやっていたんですけど、いい球も増えてきたので収穫があったかなと思います」
試合は、1回の3点を守り抜き、新井監督の初陣を白星で飾りました。