教員免許の再申請 県教委が後押し 26日と3月5日、初のセミナー

セミナーが開かれる岡山県立図書館

 岡山県教委は26日と3月5日、免許があっても教職に就いていない「ペーパーティーチャー」を対象にしたセミナーを岡山市北区丸の内の県立図書館で初めて開く。昨年7月に教員免許の更新制が廃止されたことを踏まえた対応。免許の再申請を促し、深刻化する教育現場の人手不足解消につなげる。

 教員不足を巡っては、2021年4月の始業日時点に全国で2558人の教員が計画通り配置されていなかったことが、文部科学省の調査で判明。県教委によると、県内でも妊娠や病気などに伴い補充が追いついていないケースがあるという。

 セミナーでは県教委の担当者が、10年間の有効期限を設けていた免許更新制が廃止されたことで過去に失効した免許の再申請が簡略化されるケースがあることを説明。仕事内容や給与などについても紹介する。

 両日とも午前10時~11時半で、オンライン参加も受け付ける。定員は各回100人程度で、原則3日前までに県の電子申請サービスから申し込む。空きがあれば当日参加も可能。問い合わせは県教委教職員課(086―226―7915)。

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