死刑廃止へ岡山弁護士会が決議 代替の最高刑創設議論も求める

岡山弁護士会館

 岡山弁護士会は20日の定期総会で、国会と政府に対し、死刑制度の廃止と、死刑に代わる最高刑創設に向けた早期の議論開始を求める決議を採択した。

 決議では「死刑は生命を剥奪し、罪を犯した人の更生と社会復帰の機会を完全に奪うもので、憲法の基本理念である個人の尊厳に反する」と主張。冤罪(えんざい)で執行される恐れもあり「国家が行う最大の害悪の一つ」とした。日弁連が提案する終身刑のような代替刑導入に向け議論を求めた。

 日弁連は2016年、死刑制度廃止を国に求める宣言を採択。岡山弁護士会を含め広島、島根県など14の弁護士会が死刑廃止を求める決議を採択したという。

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