キアヌ・リーブス ディープフェイクを「自分の視点なくなる。怖ろしい」と非難

俳優のキアヌ・リーブス(58)が、ディープフェイクを「怖ろしい」と強く非難した。多くの他の著名人と同様、『マトリックス』をテーマにしたポルノビデオなど、インターネット上で自分の画像が偽のクリップに使用されているキアヌ。このAI技術の応用は俳優の「エージェンシー」を失うことを意味すると警戒している。

キアヌはテクノロジー雑誌「ワイアード」3月号で、俳優のブルース・ウィリス(67)が昨年、ロシアの通信コマーシャルにディープフェイクされたことについてどう思うかと問われこう答えている。

「何が不満かというと自分のエージェンシーを失ってしまうことなんだ。映画で演技をするとき、編集されることは分かっている。でもそれは出演している作品だからね」「ディープフェイクの世界に入ってしまうと、自分の視点が全くなくなってしまう。それは怖ろしいことだよ」

「人間がこれらの技術にどう対処していくのか、興味深いね」

また、キアヌは生活のあらゆる場面で機械が台頭していることについてこう語っている。「機械は文化的、社会学的な影響を及ぼしていて、生物は研究されているんだ。現代は行動に関するたくさんの『データ』がある。教育、医療、エンターテインメント、政治、戦争の仕方、そして仕事の仕方にもテクノロジーが入ってきている」

同誌のカバーストーリーで「ジョン・ウィック」シリーズの監督でスタントマンでもあるチャド・スタエルスキと共に登場したキアヌ。その一方で、いまでも映画館で映画を見ることの重要性についてこう続けた。

「没入感。映画館のパワーは、その斬新さもあるけど、スケールの大きさもある」

「素晴らしい演技をクローズアップで見ることができ、感動もあり、ストーリー性もある。ホラーであれ、アクションであれ、コメディであれね。1メートルはあろうかという顔を見るわけだからね。あなたが、まるでそこにいるかのようなその親密さが映画の魅力なんだ」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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