中国の偵察用気球、生物模倣技術で捕獲? 維新・浅川氏、政府に対策検討促す

 中国が偵察用に飛ばしたとみられる気球が日本国内でも観測されていたことを巡り、20日の衆院予算委員会分科会で日本維新の会の浅川義治氏(比例南関東)が生物模倣技術を活用した捕獲などの対策を検討するよう政府に促した。浜田靖一防衛相は「不断の研究を続けている」と応じた。

 生物模倣技術では鳥の飛行や餌の捕獲術など生物が持つ体の仕組みを研究し製品へ応用を目指す。バイオミメティクスと呼ばれ米国防省も取り組んでいる。

 浅川氏は「気球という初歩的な技術への予防策として、バイオミメティクスは有効ではないか」として日本政府の取り組みを確認。防衛省の担当者は詳細内容の説明は避けたが「防衛装備庁において米国同様に取り組んでいる」と説明した。浜田防衛相は「装備庁においてさまざま研究を重ねており、国防にとって有効な技術は積極的に取り入れていく」と答弁した。

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