大田原に春の訪れ フクジュソウ見頃 国宝ご神体の笠石神社【動画】

暖かな陽を浴びて黄金色に輝くフクジュソウ=20日午前11時、大田原市湯津上

 国宝「那須国造碑(なすのくにのみやつこのひ)」をご神体とする大田原市湯津上の笠石(かさいし)神社で、春の訪れを告げるフクジュソウが見頃を迎えている。

 境内手前右側の社務所周辺に集中して咲いている。穏やかな日差しが降り注いだ20日は市内外から見物客が訪れ、柔らかな陽光を浴びて黄金色に輝く花を写真に収める姿が見られた。

 宮司の伊藤克夫(いとうかつお)さん(73)によると、昨年93歳で亡くなった母美子(よしこ)さんが30年以上かけて株分けした花。家族で手入れを続け、今年も例年通り1月下旬に咲いた。

 伊藤さんは「母が好きだった花を多くの人に楽しんでもらえれば」と話した。見頃は3月上旬まで続くという。

 

 

暖かな陽を浴びて黄金色に輝くフクジュソウ=20日午前11時、大田原市湯津上
暖かな陽を浴びて黄金色に輝くフクジュソウ=20日午前11時25分、大田原市湯津上

© 株式会社下野新聞社