SBK:開幕直前のオーストラリア公式テスト1日目は5度の赤旗中断。トップはラズガットリオグル、続いてドゥカティ勢

 2月20日、オーストラリアのフィリップ・アイランド・サーキットでスーパーバイク世界選手権(SBK)の2023年シーズンに向けた開幕直前のテストが行われた。2日間に渡るテストの初日は、トプラク・ラズガットリオグル(Pata Yamaha with Brixx WorldSBK)がトップタイムをマークした。

 いよいよ週末の2月24~26日に2023年シーズンがスタートするSBKは、開幕の地でもあるフィリップ・アイランド・サーキットで2日間に渡りテストを行っている。初日は終日ドライコンディションでの走行となったが、コース上に鳥が出没した影響もあり、5度の赤旗中断になるなど、やや波乱な1日となった。

 そんななか、トップタイムをマークしたラズガットリオグルは、FP1の終盤に10コーナーで転倒を喫したものの、FP2では1分30秒674を記録して自己ベストタイムを更新して総合トップに立った。さらにこの日は、ヤマハが勢いを見せ、トップのラズガットリオグルを筆頭に5台中4台がトップ10入りを果たした。

トプラク・ラズガットリオグル(Pata Yamaha Prometeon WorldSBK)/2023SBKオーストラリア公式テスト

 チームメイトのアンドレア・ロカテッリ(Pata Yamaha Prometeon WorldSBK)が5番手に続き、インディペンデントチームであるGYTR GRT Yamaha WorldSBK Teamのレミー・ガードナーが7番手、ドミニク・エガーターが9番手とルーキーふたりもトップ10に食い込んだ。

 対してドゥカティ勢は、Aruba.it Racing – Ducatiのふたりが2番手、3番手に続いた。マイケル・ルーベン・リナルディが2022年の王者アルバロ・バウティスタを抑え、1分30秒773の2番手となった。バウティスタはFP1の4コーナーで転倒を喫したが、1分30秒808をマークして3番手で終えている。

アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing – Ducati)/2023SBKオーストラリア公式テスト

 4番手は、1分30秒889をマークしたジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)が続いた。レイは、FP1中に4コーナーでバウティスタとほぼ同じタイミングで転倒を喫していた。初日は5度の赤旗中断に続いて、2022年シーズンのランキングトップ3が転倒を喫するなど荒れた1日となった。

 5番手にはフィリップ・エッテル(Team GoEleven)が食い込み、初日はインディペンデント勢が活躍し、トップ10に4台が並んだ。

 BMW勢のトップに立ったのは、ギャレット・ガーロフ(Bonovo Action BMW)だ。FP1からFP2にかけて1秒ずつタイムを更新し、最終的に1分31秒671で8番手となった。さらにファクトリーのマイケル・ファン・デル・マーク(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)が10番手に入り、BMW勢は2台がトップ10に並んだ。

ギャレット・ガーロフ(Bonovo Action BMW)/2023SBKオーストラリア公式テスト

 ホンダ勢トップはイケル・レクオーナ(Team HRC)だ。レクオーナは昨2022年シーズン、最終戦となった第12戦オーストラリアGPを怪我の影響で欠場していた影響もあり、SBKではフィリップ・アイランド・サーキットを走るのは初めてだった。しかし、1分31秒904の11番手に付け、ホンダ勢トップに立った。チームメイトのチャビ・ビエルゲは18番手だった。

イケル・レクオーナ(Team HRC)/2023SBKオーストラリア公式テスト
アンドレア・ロカテッリ(Pata Yamaha Prometeon WorldSBK)/2023SBKオーストラリア公式テスト
レミー・ガードナー(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)/2023SBKオーストラリア公式テスト
フィリップ・エッテル(Team GoEleven)/2023SBKオーストラリア公式テスト
ジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)/2023SBKオーストラリア公式テスト

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