盛岡がニューヨークタイムズ「2023年に行くべき52カ所」に選ばれた理由とおすすめ店3選!

盛岡が今年行くべき52カ所に選ばれた理由をご当地CAが解説!

ニューヨークタイムズの「2023年に行くべき52カ所」に選ばれた盛岡!

盛岡はこぢんまりした町で、歩いてまわることができるほど。

盛岡で生まれ育った筆者は、正直なところ、観光地と思ったことすらなかった場所や町並みが、実は歴史のある素晴らしい場所だったとは!と驚いているところです。

ここでは、そんな盛岡出身の筆者が、盛岡が「2023年に行くべき52カ所」に選ばれた5つの理由として、盛岡の魅力を分析してみました。

盛岡を訪れる際には、ぜひこの5つを意識していただけると、より魅力を感じていただけるかと思います。

後半ではニューヨークタイムズで紹介されたおすすめのお店3選をご紹介しますので、ぜひ最後までお楽しみくださいね。

1. 自然と歴史に恵まれ、町そのものが見どころ!

北上川と雫石川、中津川が交わり、山に囲まれた豊かな水と緑に囲まれた町、盛岡。

23歳で盛岡を離れ、別の都市に住み始めたのですが、山に囲まれていないのが不思議な感じでした。

南部富士と呼ばれる岩手山。

毎年、鮭が遡上する中津川。

冬になると白鳥が帰ってくる高松の池。

盛岡城跡は公園になっていて、どの季節に訪れても四季折々豊かな自然を感じさせてくれます。

また、西洋と東洋の建築様式が混ざり合い、江戸から平成と様々な時代の建物が混在しているのも盛岡の特徴のひとつ。

1834年に建てられた木津屋本店は、松材を主に用いた土蔵造りの商家店舗兼住宅です。

1911年に建てられた、旧岩手銀行本店は、1994年に現役の銀行として、初めて国の重要文化財に指定されました。

1927年に完成した岩手県公会堂はアール・デコ様式の美しい建物です。

そんな特別な風景が、自然に町の至るところに溶け込んでいる町が盛岡の魅力で、今回、52か所のひとつに選ばれた理由なのかもしれません。

2. 東京から新幹線で約2時間というアクセスの良さ

東京駅から、はやぶさ新幹線で2時間12分で行けるので、日帰りでも十分楽しめるのも魅力のひとつです。

岩手の空の玄関、「いわて花巻空港」から盛岡までは、シャトルバスで45分ほどです。

東京駅からは夜行バスもあり、7時間ほどかかりますが、新幹線の約10分の1の価格で、眠っている間に盛岡へ行くことも可能です。

3. 名物わんこそば、コーヒー豆など食が充実

盛岡は、空気とお水が綺麗で美味しいので、何を食べてもとても美味しいのが魅力。

何気なく飲んでいた水道水(井戸水)、毎日吸っていた空気、普通のスーパーで普通に買っていたものがとても美味しいものだと気がついたのは、23歳で初めて盛岡を離れた後でした。

名物わんこそばは、美味しいだけでなく、エンターテイメント!

筆者は、学生時代に給仕のアルバイトをしており、お客様の笑顔を見るのが好きでした。

また、盛岡はコーヒーの消費量が全国2位(令和元年総務省家系調査より)と、コーヒーが大好き。

〝カフェ〟ではなく、昔ながらの〝喫茶店〟が多くあり、どのお店にも個性があって、ゆったりくつろぐことができます。

わんこそばとコーヒーのおすすめのお店は後半のおすすめのお店3選でご紹介します!

4. 観光客を増やす街づくりの努力

実は盛岡は2018年から「歴史的まちづくり計画」をスタートしていました。

特に盛岡駅から東に3キロほどのエリアに多く残る、歴史的建造物の保存や景観を維持して、「歩いて楽しむまち盛岡」を大切にしてきたとのこと。

中でも、個人が所有する歴史的建造物の権利関係を、市がクリアするのは難しかったそうで、建物をリフォームして、さらに耐震補強もしなければならなかったそうです。

盛岡は地盤が非常に強いところのようで、東日本大震災の時も建物の倒壊は免れて、しっかり残ったそう。

今回「2023年に行くべき52カ所」に盛岡が選ばれたことで、このような努力が実ったと思うと嬉しいですね。

5. 人が優しく、思いやりにあふれているので居心地が良い

盛岡の人は控えめですが、穏やかで優しい人が多いと感じます。

わたし自身もですが、人見知りな人が多い印象。
なかなか、すぐに打ちとけることはできませんが、本当に親身になって心配してくれたり、考えてくれるんです。

父が亡くなった時、たくさんの友人が心配してくれました。

「大丈夫?」
「何かできることがあれば、何でも言ってね」

声をかけてもらうことは、もちろん嬉しかったのですが、そのたびに無理をして、「大丈夫、ありがとう」
と答えるのが余計に辛かった時、盛岡の友人はただただ一緒に涙を流してくれたり、美しい景色の絵葉書を送ってくれました。

そういう、思いやりにあふれた人柄です。

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ニューヨークタイムズで紹介された盛岡のおすすめスポット3選

最後に、ニューヨークタイムズでも紹介された、盛岡のおすすめのお店をご紹介いたします。

そば処 東家

盛岡でぜひ訪れたいのが、わんこそばの老舗「そば処 東家」。

明治40年創業の老舗のお蕎麦屋さんです。

盛岡市内に3店舗あるので、立ち寄りやすいのも嬉しいです。

わんこそばのお客様と通常メニューをご注文のお客様の同席が可能なのも助かります。

https://wankosoba.jp

ブックナード

古書と雑貨を中心に取り扱う本屋さん。

店名のブックナードは、日本語にすると「本オタク」という意味。

1950年代から2000年代ごろの本が中心で、写真集や絵本、洋書、国内の文学作品やエッセーなど、ジャンル問わず集められています。

「本がある生活になじむもの」をコンセプトにした雑貨もあって、1日いても飽きない場所です。

https://booknerd.stores.jp

ナガサワコーヒー

香り高い、甘みのあるコーヒーが魅力の「ナガサワコーヒー」。

世界中のロースターから高い支持を得ている、1960年代にドイツで製造されたUG-15 と呼ばれる焙煎機を使用しています。

店主の長澤一浩さんは、2019年に世界的なコーヒーメディアSPRUDGE(スプラッジ)が選出する「コーヒーの仕事を通じて世界を変えている20人」に選ばれた方。

こだわりの一杯に出会えるはず。

https://www.nagasawa-coffee.net/page/12

盛岡の開運橋「二度泣き橋」の由来は?

盛岡の魅力に触れていただけましたでしょうか。

ぜひ訪れてみたいと思っていただけたら幸いです。

世界的に有名な作家、石川啄木が盛岡を離れて故郷を偲んだ詩を数多く詠んでいますので、そちらもぜひ読んでみてくださいね。

盛岡駅のすぐ前にある開運橋は、「二度泣き橋」とよばれ、「こんな何もないところに…」と初めて来た時は悲観の涙から始まり、最後は離れるのを惜しみ涙して終わる、と言われています。

そんな自然と歴史に恵まれた、過ごせば過ごすほど味わい深い町、盛岡。

ぜひ、体感しにいらしてください。

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