【聞かせて】 No.799「青竹 孝正さん・かかしで交通安全呼びかけ『小さな親切』運動表彰」

 私有地の一角にかかしを7体立て、通行中のドライバーや住民に交通安全を啓発。2022年度の「小さな親切」運動実行者として2022年11月に表彰を受けた。

 かかしの顔は、カットモデルのマネキンで、近所の美容室から譲り受けたもの。肩からは黄色い交通安全のタスキをかけている。「特別なことをしたつもりはないが、車両の交通量が多い場所なので、かかしが並んでいると人目を引く」と話す。

 自宅を構えた約60年前は「家もまばらで田畑の広がる地域だった」という山口市平川地域。1960年代後半に山口大の5学部が吉田キャンパスに集まり、同地域は一気に“学生の住む町”となった。自宅前の市道は県道61号線の抜け道としても利用されるため、私有地を道路拡幅用にと市に寄贈したこともある。

 「長年暮らす地域が住みよく、安全な場所になれば」と願う。

【プロフィル】1943年山口市平川生まれの80歳。平川小、鴻南中卒業後、理容師に。25歳の時、ブリヂストンSRCに転職し、定年退職まで務めた。写真やグラウンドゴルフが趣味で、シャインマスカットやモモなどを栽培し、「孫に送ることが楽しみ」。

© 株式会社サンデー山口