大谷のネズ・バレロ代理人 開幕前の契約延長交渉に門戸を閉ざさず

日本時間2月21日、大谷翔平(エンゼルス)の代理人を務めるネズ・バレロ氏は「大谷がレギュラーシーズン中にエンゼルスと長期契約の交渉を行うのではなく、シーズン終了後にフリーエージェント(FA)になることを選択する可能性が高い」との見通しを明らかにした。ただし、スプリング・トレーニング中に契約延長交渉をすることについて門戸を閉ざしているわけではないという。「我々は1日1日を大切に過ごしている。彼には今を楽しんでほしい。今までもそうしてきたからね。それを続けていくだけだよ」とバレロ氏は話している。

バレロ氏は大谷の今後について「彼はあと1年プレーすれば、FAの権利を得る。そして、我々はその後どうなっていくかを見守ることになる」とコメント。エンゼルスと大谷のあいだで現在どのような話し合いが行われているかは明らかにしなかったが、「通常、シーズン中に契約延長交渉は行われない。シーズン中に意味のある話し合いをするのは難しいよ。シーズン終了後まで保留しておくほうがいいだろうね」とシーズン開幕までに契約延長が実現しなかった場合、シーズン中には契約延長交渉を行わない意向を示した。

エンゼルスで6年目のシーズンを迎える大谷は、年俸調停を回避して1年3000万ドルで契約。年俸調停権を持つ選手としてはメジャー史上最高年俸となった。「彼は5年間エンゼルスにいる。今年が最終年で、FAを控えており、当然いろんな疑問が出てくる。彼はどうしたいのか。どこへ行くのだろうか」とバレロ氏。ただし、「ポストシーズンを経験したいということが決め手になるかはわからない。見守るしかないだろうね」と具体的な希望条件の明言は避けた。

一部では大谷がメジャー史上初の5億ドルプレーヤーになるという声も上がっているが、バレロ氏は「それは誰かの意見に過ぎない」と慎重な姿勢を崩さない。「彼は今、エンゼルスの選手だ。今年1年はエンゼルスの選手としてプレーするだろう。ペリー・ミナシアンGMが本当にいいチームを作ってくれたし、彼も楽しみにしている」とまずは何よりも目の前のシーズンを大切に過ごしていく。

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