岡山同友会 代表幹事に中島氏内定 帝人ナカシマメディカル会長

次期代表幹事に内定し会見する中島氏

 岡山経済同友会(岡山市北区厚生町)は21日、定例幹事会を同市内で開き、宮長雅人代表幹事(68)=中国銀行会長=の任期満了に伴う次期代表幹事に、中島義雄・帝人ナカシマメディカル会長(67)を内定した。梶谷俊介代表幹事(65)=岡山トヨタ自動車社長=は留任し、宮長氏は顧問に就く。5月22日開催予定の通常総会で正式決定する。

 代表幹事は2人制で任期は2年。記者会見で、中島氏は物価高や円安といった課題が山積する混沌(こんとん)とした経済情勢に加え、脱炭素化などが産業界に求められている現状を説明。「1社だけでは難しい。ビジネスも含めて培ってきた経験を生かし、課題解決に力を尽くす」と抱負を述べた。

 次期筆頭代表幹事となる梶谷氏はSDGs(持続可能な開発目標)の推進を強調。「SDGsが掲げる目標を身近でどれだけ実現できるかを考え、行動していく。そのために産学官金言のパートナーシップを強めたい。次世代の人たちの参画も促し、互いに学ぶ形も目指す」と話した。

 代表幹事の任期をめぐっては、桑田茂代表幹事の死去(2021年4月)に伴う調整により、宮長氏の在任期間は3期5年となった。宮長氏は「地方創生と地域活性化の基盤となるSDGsを県内で積極的に広めてきた。『岡山モデル』の創出を目指した活動に微力ながら貢献できたと思う」と振り返った。次期体制については「同じ志を持つ同友会のメンバーと『共創』しながら、地域の問題を一つでも解決してほしい」と期待を寄せた。

 中島 義雄氏(なかしま・よしお)住友重機械工業を経て1990年ナカシマプロペラ入社。2008年にグループのナカシマメディカル(現帝人ナカシマメディカル)社長に就き、15年から現職。システムズナカシマ社長なども兼ねる。岡山経済同友会には10年に入会し、20年からICT・ものづくり委員長。東京大大学院工学系研究科船舶工学専門課程修了。岡山市出身。

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