公立高55校 一般入試出願始まる 岡山県立高は最後の窓口受け付け

中学校教員(手前)に入試当日の注意事項を説明する朝日高の担当者

 岡山県内の公立高校55校で21日、2023年度一般入試の出願受け付けが一斉に始まった。県立全51校では24年度入試からインターネットによる出願が導入される予定で、窓口で願書を受け付けるのは今回が最後となる見込み。訪れた中学校教員からは今後の負担軽減に期待する声も聞かれた。

 普通科320人を募集する朝日高(岡山市中区古京町)では午前9時から中学校の教員が次々と訪れ、願書を提出。受け取った同高の担当者が記入漏れのほか、手数料分の証紙が添付されているかを確認して受検票を手渡していた。

 笠岡市立中の男性校長(59)は「生徒には何としても合格してほしいと思い、朝一番に来た」とした上で「次回からのネット出願で記入事項の確認や手数料の納付が簡略化されれば、教員も受験勉強の指導に集中しやすくなるのではないか」と語った。

 一般入試は県立51校と岡山、倉敷、玉野の市立4校で実施。県立全日制50校(総定員1万805人)では、特別入試や内部進学などによる合格内定者を除いた6097人を一般入試で募集する。

 出願は24日正午に締め切られ、県教委が27日に各校の競争率などを発表する。3月8日に学力検査、9日に面接を実施し、合格発表は16日に行う。

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