夏の気温は高め 梅雨期間から夏の降水量はほぼ平年並み 気象庁暖候期予報

 気象庁は21日、夏(6~8月)の天候の見通しを発表した。暖かい空気に覆われやすいため、気温は北・東・西日本で平年並みか高い見込み。また、梅雨の時期(北・東・西日本は6~7月、沖縄・奄美は5~6月)と夏の降水量は、ほぼ平年並みとなりそうだ。 

今年の夏は、前半を中心にラニーニャ現象の影響が残る見通し。海面水温は太平洋熱帯域の西部で高く、インド洋熱帯域で低くなる影響で、積乱雲の発生は南シナ海からフィリピンの東海上で多くなりそうだ。 

このため、夏の前半を中心にチベット高気圧は北東側で強く、上空の偏西風は日本付近で平年より北を流れる予想となっている。また、太平洋高気圧は北への張り出しが強くなるため、北・東・西日本は暖かい空気に覆われやすい見込み。

 なお、暖候期予報については、3月と4月の3か月予報(毎月25日頃発表)に合わせて予報内容を再検討し、変更がある場合には修正発表される。

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