【徳吉薬局(鳥取県)】動物病院の“医薬分業”掲げるブーリアン社と事業アライアンス締結

【2023.02.21配信】鳥取県内で調剤薬局を展開する徳吉薬局(鳥取市秋里、代表取締役社長 徳吉 淳一氏)は、動物病院専門のオンライン薬局である株式会社ブーリアン(東京都世田谷区南烏山、代表取締役 細木 喜弘氏)と動物病院の調剤業務受託における事業アライアンスを締結した。「このアライアンスにより、中四国地方以西の動物たちへ医薬品をより早く届けることが可能となり、より良い動物医療サービスの構築に貢献することができる」としている。

獣医師、動物病院の業務負担を軽減し、動物医薬品の適正使用の更なる向上と迅速な配送を実現

現在、薬剤師法により、動物病院における薬の調剤業務は「獣医師」か「薬剤師」が行うことと定められているが、実際には動物病院に「薬剤師」が在籍しているケースは非常に少ないのが現状という。
2020年4月、動物病院向け調剤薬局「12薬局(わんにゃんやっきょく)」では、動物病院より調剤業務の受託を開始し、飼い主の自宅(日本全国対応)まで薬を届けている。こうしたモデルで業務アライアンスを組む。

動物病院にとっては「獣医師」の業務負担の軽減に繋がるほか、医薬品の仕入れコスト・在庫ロスの削減、「薬剤師」雇用コストの削減、処方薬の選択の幅が広がることなどのメリットがあり、飼い主にとっては「薬剤師」が処方箋のチェックを行い、専門業務として適切な調剤・調合をするため、安心・安全な投薬治療、診察後にすぐ会計をして帰宅できる待ち時間の削減などのメリットを提供しているとしている。

「12薬局」は調剤薬局許可を受けており、「薬剤師」が調剤薬局品質で「動物用調剤」を実施。飼い主に“安心・安全”をお届けするため「抗がん剤・免疫抑制剤」などの取扱い危険薬はとくに慎重に取扱い、薬剤師が「安全キャビネット内」で「防護服着用」のうえ調剤をおこなっている。動物病院の医薬分業モデルとして、自社開発した調剤業務委託システム「Vets Medicine Operation (VMO)」により、獣医師からの「オンラインによる調剤指示(電子処方箋)」を受け、医薬品の分割・粉砕加工などの動物向け調剤から飼い主への薬の発送(日本全国対応)まで動物病院の調剤業務を一括受託している。

一方、徳吉薬局は現在、鳥取県内で保険薬局を9店舗展開。病児保育室の運営やドローンによる医薬品配送の実証実験など地域社会の問題解決に繋がる事業や活動を展開している。
徳吉薬局では最新の調剤・監査機器を導入し、医薬品の適正管理を実施している。 動物に投与する医薬品には動物専用のみならず、ヒトに用いる医薬品も使用されており、今回のアライアンスにより、徳吉薬局の豊富な調剤実績で動物に用いる医薬品の適正使用の更なる向上に貢献したいとする。また地域密着のネットワークを生かし、鳥取エリアでの当日配送の実現やこれまで最短でも中1日を要していた中国・四国・九州地方への配送期間を短縮し、迅速に動物医薬品を提供することが可能となるという。

会社概要は以下の通り。

【有限会社徳吉薬局】
代表者:代表取締役 徳吉 淳一氏
資本金:400万円
設立:1979年3月
所在地:鳥取県鳥取市秋里738-1
事業内容:調剤薬局事業、病児保育事業、居宅介護支援事業、健康サポート事業
URL:https://www.tokuyoshi-pharmacy.jp/

【株式会社ブーリアン】
代表者:代表取締役 細木 喜弘氏
資本金:2億3400万円
設立:2019年1月
所在地(薬局):
・関東本局:東京都世田谷区南烏山6-33-36
・関西支局:大阪府大阪市北区菅原町2-14
事業内容:動物用調剤薬局の運営、ペットフード企画・製造・販売
資格:Pマーク 第22000385号
URL:https://boolean.co.jp/

© 株式会社ドラビズon-line