
事業撤退が決まった国産初のジェット旅客機スペースジェット(旧MRJ)開発を手がける三菱航空機(愛知県豊山町)は21日、丹羽高興社長(65)が退き、後任に桝谷啓介取締役(59)を充てる人事を発表した。丹羽氏の退任は3月31日付、桝谷氏の就任は4月1日付。三菱航空機は今後、清算を視野に株主との協議を始める。
同社は「今後の会社処置手続きを行う上で、適切な人事」としている。三菱航空機は株主であるトヨタ自動車や三菱商事、住友商事などと協議を進める。
三菱重工業は今月7日に、事業性を見通せないと判断し、事業の撤退を発表した。