米伝説ドラマ刑事役で人気の個性派俳優が死去、78歳

ドラマ『LAW ORDER:性犯罪特捜班』の刑事役で知られる俳優のリチャード・ベルザー氏が19日、死去した。78歳だった。

長年の友人であったビル・シェフトさんがハリウッド・リポーターに明かしたところによると、ベルザー氏は数々の健康問題を抱えていたそうで、3人目の妻である元女優のハーリー・マクブライドさん(74)と2019年頃から暮らしていたフランス南西部のボズールの自宅で安らかに息を引き取ったという。

コメディアンから俳優に転身し、精巣がんを克服していたベルザー氏は、『ホミサイド/殺人捜査課』『ライフ・オン・ザ・ストリート』『LAW ORDER:性犯罪特捜班』『X-ファイル』『THE WIRE/ザ・ワイヤー』など、合計11のテレビ番組でジョン・マンチ刑事を演じ、20年以上にわたって活躍してきた。

コネチカット州ブリッジポートで生まれたベルザー氏は、身体的虐待を与える母親を笑わせたことがきっかけで、コメディの世界にはまり、ブリッジポート・ポスト紙の記者や国勢調査員として働いた。その後父親が自殺し、コメディに専念するようになり、1970年代初頭、ジョン・ベルーシ、チェビー・チェイス、ビル・マーレーらとともにニューヨークのラジオ局「ナショナル・ランプーン・ラジオ・アワー」のレギュラーを務めた。

またジェリー・ルイスからキャリアに関するアドバイスを受けたことがきっかけで、1990年代に脇役からテレビでのキャリアをスタート。93年に初めてマンチ刑事役を演じたことで一躍有名になった。

ベルザー氏の訃報は、元『サタデー・ナイト・ライブ』のコメディアン、ラレイン・ニューマン(70)のツイートで明らかになった。「リチャード・ベルザーが亡くなったと聞いて、とても悲しい。私はこの人をとても愛していました。私が『SNL』をやるためにニューヨークへ行ったとき、彼は最初の友人の一人でした。毎週シープスヘッド・ベイにロブスターを食べに行ったものです」

そしてラレインは、ベルザーは「これまでで最も面白い人の一人」であり、コメディライブでの観客動員の「達人」であったとしている。

ベルザー氏の逝去のニュースが流れた後、コメディアンのビリー・クリスタル(74)、スタンダップコメディアンのマーク・マロン(59)などが追悼のコメントを発表している。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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