米大人気刑事ドラマ、女性版でリメークへ 当時の主役俳優は否定的「再現はできない」

70年代の人気ドラマ『刑事スタスキー&ハッチ』の女性版が制作中だという。女性をタイトルロールに迎えた新作の企画をフォックス・エンターテインメントが進めていることが明らかになった。

同社のマイケル・ソーン社長は、サム・スクラバーとエリザベス・ピーターソンによる脚本が少なくとも2本用意できた段階で、実現するかを決定するつもりであるとザ・ハリウッド・レポーターに語っている。

オリジナル版でポール・マイケル・グレイザーとデヴィッド・ソウルがスタスキーとハッチの女性版主人公が、デザート・シティの犯罪に立ち向かう中、2人の無実の父を投獄に追いやった犯人を見つけようとする姿が描かれる見込みだ。

そんな企画が浮上しているところだが、以前ポールは同ドラマが70年代だからこそヒットした作品であり、当時の雰囲気を再現することは難しいだろうと話していた。

2018年に、リブート版制作の可能性を尋ねられた際、ポールは否定的に語っていた。

「ほとんどのアイコン的作品同様、『刑事スタスキー&ハッチ』はある時間と時代に紐づいたものであり、その時間と時代を再現することはできない。だから2人の明らかな相性の良さだけが残ることになる。それは素晴らしい価値だがね」

「ああいった友達同士や世界の働きを探求する一つの例というか力だった。現代でもぴったりのキャストが見つけることができたり、見せ方によっては上手くいくかもしれない。70年代当時はもっと世間がだまされやすく、物事をもっと受け入れてもらえやすかった」

「当時はテレビ局が2局しかなかったし、ああいった警察ドラマみたいなものがなかった。でも今はそのジャンルもすべてやりつくしている。人間同士の関係や支え合い以外に探求するものは残されていない」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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