全小中高で性別問わず服装選択を 岡山の支援団体 県教委に署名提出

梅崎教育次長(右)に署名を手渡す中本代表

 岡山市内を拠点にLGBTなどの性的少数者を支援する団体が21日、岡山県内全ての小中高校で児童生徒が性別にかかわらず、自由に服装を選べるよう求める1万5474人分の署名を県教委に提出した。

 一般社団法人「にじーず」岡山支部と当事者団体「あしたプロジェクト」(高松市)の2団体。県庁には4人が訪れ、同支部の中本菜穂子代表(29)が「当事者は着たくない制服での登校に強い苦痛を受けている。誰もが通いやすい学校にしてほしい」と述べて梅崎聖教育次長に署名を手渡した。

 梅崎教育次長は「制服選択の自由は各校の判断」とした上で「現場の理解が進むよう話し合いたい」と応じた。県教委によると、県立全日制50高校の約7割で女子生徒がスラックスを選択でき、2割で男女問わず制服を選べるという。

 署名は両団体が連携してインターネット上で集めた。「あしたプロジェクト」は昨年12月に香川県教委にも同様に署名を出した。

© 株式会社山陽新聞社