【DeNA】森4安打大暴れ スイング修正、完璧1号「いい結果出ている」

【横浜DeNA―楽天】6回裏横浜DeNA無死。森が右越えソロを放つ=アトムホームスタジアム宜野湾

◆横浜DeNA5―11楽天

 ダイヤモンドを一周すると、ベンチ前で両手を勢いよくパチンとたたいて破顔した。森がチーム第1号を含む4安打と大暴れ。「いま練習していることが、しっかり結果に結び付いたなと感じた」と端正なマスクを引き締めた。 

 0―9で迎えた六回。先頭で打席に入り、2ボールからの3球目だった。楽天の2番手安楽の140キロを完璧に捉えると、ライナー性の当たりで右越えへ運んだ。

 ピリッとしないゲーム展開だったが、この一撃が打線に火をつけ、以降にチームは毎回得点。森自身も八回は先頭で左越え二塁打を放ち、九回は2死三塁から中越えの二塁打。スタンドの歓声を一身に浴びた。

 第1打席の反省をすぐに生かした。「3球三振で、うわーっと思った。悪い癖が出た」という。「バットが寝ていて、その分、横から出ていたが、斜めに振り下ろすイメージで。ほんのちょっと意識を変えた」と、横振り気味だったスイングを微修正。改良中のコンパクトな軌道で強烈な打球を量産した。

 バットだけでなく、守備でも九回に素早い動きと送球で併殺を完成。三浦監督は「まだ競争中だが、いいものは見せてくれている。本人もまだまだ満足していないと思う。けがだけは気を付けてほしい」と高く評価する。

 これで対外試合は15打数8安打。目覚ましい活躍にも「いい結果が出ている。ここで気持ちを緩めることなく、もっといく。1段階も2段階も成長できるように毎日過ごしたい」と森に慢心はない。初の開幕スタメンへ貪欲に突っ走る。

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