藤沢で2歳息子を暴行死容疑、母逮捕 児童相談所の保護解除後か

事件が起きた現場マンション=21日午後5時10分ごろ、藤沢市大庭

 神奈川県藤沢市の自宅で2022年、当時2歳だった息子を暴行し、死亡させたとして、県警は21日、傷害致死の疑いで藤沢市大庭、職業不詳の女(27)を逮捕した。関係者によると、出生直後に児童相談所が息子を保護したが、事件前に解除され、女と同居していた。

 逮捕容疑は、22年4月22日ごろ、息子の頭部に暴行を加え、23日午前5時35分ごろ、搬送先の病院で、頭部打撲による頭蓋内損傷で死亡させた、としている。女は「納得いきません」と供述し、容疑を否認している。

 捜査1課によると、女が救急車を呼んだという。同23日午前5時40分ごろ、息子の搬送先の病院から「救急搬送された2歳児の死亡を確認した」と県警に通報があった。関係者や医師からの聴取などから、女の関与が浮上した。

 捜査関係者によると、女は2019年5月28日に息子を出産。平塚市を所管する県の児童相談所は同月31日、県警に「母親が(一時保護の)説得に応じず、暴れたりしたら困る」との趣旨で援助要請していた。女は出産後、藤沢市に転居、22年春に一時保護が解除されて間もなく暴行があったとみられるという。

© 株式会社神奈川新聞社