県高校新人大会 バスケットボール男子 連覇達成の別府溝部学園、県内無敗を目指す1年が始まる 【大分県】

県高校新人大会のバスケットボール男子で連覇を達成した別府溝部学園。昨年末に全国高校選手権大会(ウインターカップ)に出場し、年明けから代替わりしたチームは、例年に比べて身長は低いが、個人スキルが高く、どのポジションからも得点できるのが特徴だ。

県高校新人大会までの1カ月は、身長の低さを補うために守備力を高め、「堅守速攻」の下地作りに力を入れた。釜坂遼アシスタントコーチ(AC)は「チームは立ち上げの段階だったので、ディフェンスでは(相手のボール保持者に対して)2人でマークし、スチールを狙うことを徹底した。悪いなりにも結果が出たし、課題がはっきり出たのは次につながる」と振り返る。

エースの大庭涼太郎

チームの核となるのは、1年生の頃から試合に出るポイントガードの大庭涼太郎(2年)。司令塔として味方の得点をアシストでき、自らも得点できる。これまで2度のウインターカップの大舞台を経験。1月からキャプテンとなり、名実ともにエースとなった。203cmの留学生ジョン(1年)とともに、以前から相手の執拗(しつよう)なマークを受けるが、大庭をサポートするのはセカンドガードの原田正心(2年)だ。昨年はベンチメンバーの域を超えられなかったが、新チームになってからは「自分もチームを引っ張っていかなければいけない」(原田)との自覚が芽生え、持ち味のトリッキーなドライブからのジャンプショットを磨き、大庭に次ぐ得点源となった。

3月の全九州春季大会では、課題となった攻守のリバウンドを改善し、「当たり前のことが当たり前にできる基礎をもう一度徹底する」(釜坂AC)。チームの雰囲気はよく、向上心の高い選手が多い。大庭は「今年は県内負けなしで全てのタイトルを取る」と覚悟を口にし、原田は「県内のどの試合でも圧倒し、全国ではベスト8以上を狙う」と、さらなる高みへ決意を語った。

県高校新人大会で2連覇した別府溝部学園

(柚野真也)

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