「空飛ぶクルマ」で有人飛行試験/倉敷市の一般社団法人「MASC」が岡山・笠岡市で【岡山市】

航空・宇宙分野の先端技術を生かして新事業創出を目指す倉敷市の一般社団法人「MASC」が2月22日、岡山県笠岡市の笠岡ふれあい空港で、自動運転で垂直離着陸する次世代の乗り物「空飛ぶクルマ」の人を乗せた飛行試験を行いました。
17日に大分市で国内初の屋外有人飛行に成功したことから、地元・岡山県でも行ったものです。
全長と幅が5.6メートル、高さ1.7メートルの「空飛ぶクルマ」に乗り込んだのは、法人の桐野宏司理事長ら2人。
この日、自動運転のプログラムには、大分市での400メートルを上回るおよそ1キロの飛行距離が設定され、最大時速36キロで4分33秒飛びました。
桐野理事長は「フライトするときには少し振動はあったが、快適な乗り心地だった」と話しました。
「空飛ぶクルマ」は、災害時の物資輸送をはじめ山間部や離島での移動手段などに活用が期待されています。
MASCでは今後も無人や有人での試験飛行を繰り返し、瀬戸内海の島々を「空飛ぶクルマ」で繋ぐことを目標に、2025年以降の実用化を目指すとしています。

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