飲食店の「第三者認証」5月終了 5類移行で岡山県 申請は3月まで

「第三者認証店」に県が交付しているステッカー

 岡山県は22日、飲食店などの新型コロナウイルス対策にお墨付きを与える「第三者認証制度」を5月で終了すると発表した。新型コロナの「5類」移行に伴う対応で、新規認証申請の受け付けは3月10日で打ち切る。

 仕切りの設置や換気の徹底といった25項目の基準を全てクリアした店を認証する仕組み。認証店はまん延防止等重点措置の期間中、営業時間短縮や酒類提供停止の緩和といったメリットがあり、2021年8月の制度導入以来、今月17日現在で2530店が認証を受けている。

 新型コロナの感染症法上の位置付けが5月8日に「5類」に移行すれば、認証制度の根拠としてきた国の基本的対処方針が廃止されることから、制度は同7日までとする。県は22日に書面開催した新型コロナ対策本部会議で終了を決め、認証店にメールで通知した。

 県は「コロナ拡大防止に一定の効果があった。各店が培ったノウハウを生かし、今後も感染対策に協力をお願いしたい」としている。

© 株式会社山陽新聞社