マスク 3月13日以降は個人判断 岡山県、医療機関などは着用推奨

 岡山県は22日、新型コロナウイルス感染対策として続けてきたマスク着用方針について、3月13日以降は個人の判断に委ねることを決めた。熱やせきの症状があったり、重症化リスクの高い人が混み合う場所に出向いたりする場合は引き続き着用を推奨する。

 5月の新型コロナの「5類」移行に先駆けて示された政府指針に沿った対応。22日に県対策本部会議を書面開催して決めた。

 他にマスク着用を推奨するのは、医療機関や高齢者施設訪問時をはじめ、通勤ラッシュで混雑した電車やバスの乗車時など。重症化リスクの高い高齢者らが多く入院、利用する医療機関や高齢者施設の職員には勤務時の着用を推奨する。

 一方、学校教育活動は新学年となる4月1日以降に新方針を適用し、マスク着用を求めないことを基本とする。ただ、基礎疾患などで着用を希望する児童生徒には適切な配慮を求める。県教委は4月1日より前に行われる卒業式について、マスクなしを容認することを決めている。

 県保健福祉部は「マスクが有効な感染症対策の一つには変わらない。本人の意思に反してマスクの着脱を強いることがないようお願いしたい」としている。

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