倉敷彩る「雛めぐり」25日開幕 市内170ヵ所に1500組

旧野崎家住宅別邸〓暇(たいか)堂で展示準備を終えた段飾り(〓は2点しんにょうに「台」)

 倉敷市内各所に雛(ひな)人形を飾り付ける「倉敷雛めぐり」(市や商工団体などでつくる実行委主催)が25日、開幕する。江戸期から現代まで合わせて1500組が、観光施設や商店街、公共施設、店舗など約170カ所に並び、早春の倉敷を華やかに彩る。3月12日まで。

 16カ所が会場となる児島地区では、メインの旧野崎家住宅別邸〓暇(たいか)堂(児島味野)で「おひな同窓会」と銘打ち、家庭から持ち寄った豪華な御殿雛や段飾りなどを100畳の大広間に展示。児島市民交流センター(同所)は、企業や学校が参加した「産業お雛さま展」を開き、学生服や帆布、真田紐(ひも)などを活用した雛で繊維産業のまちをアピールする。(〓は2点しんにょうに「台」)

 ほかの主な会場では、倉敷地区は新渓園(中央)で明治期~平成の段飾りや御殿雛、木目込み人形約30組を公開。玉島地区は旧柚木家住宅・西爽亭(玉島)で同家伝来の雛など10組を紹介する。

 西日本豪雨からの復興が進む真備町地区では、マービーふれあいセンター(真備町箭田)が5年ぶりに会場に。28日~3月10日、地元産の竹を使った雛など6組を披露する。

 市内を走る水島臨海鉄道は期間中、地元園児によるつるし雛を飾った「雛列車」を1日4往復運行する。

 雛飾りを作るワークショップ、写真を撮って共有アプリ・インスタグラムに投稿すれば抽選でペア食事券や特産品が当たるキャンペーンなどもある。

 パンフレットは市内の観光案内所などでもらえるほか、特設サイトでも紹介している。問い合わせは事務局の倉敷観光コンベンションビューロー(086―421―0224)。

© 株式会社山陽新聞社