プホルスがエンゼルス復帰 「個人サービス契約」の10年がスタート

歴代4位となる通算703本塁打を記録し、昨季限りで現役引退したアルバート・プホルスがエンゼルスの特別アシスタントに就任した。これはプホルスがエンゼルスと10年2億5400万ドルの契約を結んだときに付帯事項として含まれていた10年間の「個人サービス契約」によるものであり、プホルスは2021年シーズン途中にエンゼルスを解雇されたあとも、この「個人サービス契約」を履行するつもりだったという。プホルスは「(解雇は)ビジネスの一部。戻ってこられて嬉しいし、何も恨んだりしていないよ」と話している。

プホルスは日本時間2月22日にエンゼルスのスプリング・トレーニングに合流し、翌23日はメディア対応を行った。スプリング・トレーニングでは特別インストラクターとして指導を行う予定であり、シーズン開幕後は母国のドミニカ共和国で球団のプロスペクト(若手有望株)をサポートしていくという。「ペリー・ミナシアンGMや球団が必要とすることなら何でもやる。でも、僕の仕事はフロントオフィスにいることではない。できる限り若手選手と一緒に仕事をしたいね」と自身の役割について語った。

エンゼルスのスーパースター、マイク・トラウトはプホルスの存在が若手選手に好影響を与えることを期待し、プホルスの復帰を歓迎している。「彼は様々な経験をしてきたから、どんな質問にも答えられる。僕でさえ、たくさん質問したいからね。精神的にも肉体的にも彼はいろんなことを乗り越えてきた。僕も若手のころは周りにベテラン選手がいてくれて有難かったし、彼はそのなかでも最高の選手の1人だよ」とトラウト。プホルスの存在は、若手選手はもちろんのこと、トラウトら主力選手にもプラスに作用するはずだ。

エンゼルスのフィル・ネビン監督も「アルバートのような存在がいてくれるのは素晴らしいことだ。選手たちには彼を利用しろと言ってある」とプホルスの復帰を歓迎。「彼は選手からの質問に答えたり、自身の経験を後輩に伝えたり、グラウンド上で助言したりする準備ができている。彼がいてくれるのは幸運だよ。彼以上の人材はなかなか見つからないからね」とプホルスの存在の大きさに言及した。

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