各リーグの新人王候補 メッツ・千賀滉大はナ・リーグ5番手に選出

メジャーリーグ公式サイトでプロスペクト(若手有望株)の情報を専門的に扱うジム・キャリス記者とジョナサン・マヨ記者は、日本時間2月23日にポッドキャストを更新し、2023年シーズンの各リーグの新人王候補を5人ずつ選出した。キャリス記者がナショナル・リーグ、マヨ記者がアメリカン・リーグを担当し、日本人選手では5年7500万ドルでメッツと契約した千賀滉大がナ・リーグ5番手に登場。ア・リーグの吉田正尚(レッドソックス)と藤浪晋太郎(アスレチックス)は5番手までに選ばれなかった。

マヨ記者が選出したア・リーグの新人王候補は、1位ガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)、2位ローガン・オホッピー(エンゼルス)、3位トリストン・カサス(レッドソックス)、4位ハンター・ブラウン(アストロズ)、5位ジョシュ・ヤング(レンジャーズ)の5人。1位のヘンダーソンは昨年8月末に21歳でメジャーデビューし、34試合で打率.259、4本塁打、OPS.788を記録した。今季は開幕からレギュラーとして起用される見込みであり、パワーやスピードなど多くのツールを兼ね備えたヘンダーソンの実力をマヨ記者は高く評価しているようだ。2位のオホッピーについては「正捕手になるチャンスがある。我々の期待以上の選手になるかもしれない」と話している。

キャリス記者が選出したナ・リーグの新人王候補は、1位コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)、2位ジョーダン・ウォーカー(カージナルス)、3位ミゲル・バルガス(ドジャース)、4位エゼキエル・トーバー(ロッキーズ)、5位千賀の5人。1位のキャロルは昨年8月末に22歳でメジャーデビューし、32試合で打率.260、4本塁打、OPS.830を記録した。ハイレベルな守備と走塁には特に高い評価が与えられており、ア・リーグのヘンダーソンと同様に、メジャーで通用することをすでに証明していることが高い評価につながっているとみられる。5位の千賀については「お化けフォークだけで新人王を狙える。ほかに90マイル半ばの速球、カッター、スライダーを持ち、ストライクを投げることができる。エースの重責を担う立場ではない」とその実力だけでなく、先発3番手以降でプレッシャーを負わずに投げられるチーム環境も活躍を後押しすると判断したようだ。

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