「大奥」Season2の今秋放送が早くも決定

NHK総合で放送中のドラマ10「大奥」(火曜午後10:00)。そのSeason2の放送が早くも決定し、今秋に放送されることが分かった。

「大奥」の原作は、よしながふみ氏によるコミック。3代将軍・徳川家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを描いてセンセーションを巻き起こした。そんなジェンダー、権力、病など、現代社会が直面する課題を、大胆な世界観で鮮やかに描いた傑作を映像化。

同局では、3代将軍・家光から8代将軍・吉宗までの物語を放送中だが、今秋スタートの新作では、吉宗の遺志を継ぎ若き医師たちが、赤面疱瘡(ほうそう)撲滅に向けて立ち上がるその後の物語から、女将軍をはじめとした幕府の人々が、“江戸城無血開城”のために奔走した幕末・大政奉還の物語を初めてドラマ化する。

脚本は、向田邦子賞や橋田賞を受賞し、「JIN-仁-」(TBS)、「ごちそうさん」「おんな城主 直虎」(同局)など、数々のヒット作を生み出してきた森下佳子氏が引き続き執筆。“安全な暮らし”“信頼できる絆”“平和”への願いに時代を越える普遍的なまなざしで向き合い、今なお困難な時代を生きる人々の心に勇気と希望を届ける。

Season2では、「医療編」と「幕末編」を放送。「10代家治」では、老中となった田沼意次は吉宗の遺志を継ぎ、大奥に蘭方医を集めて赤面疱瘡の治療法開発を進める。中心となる蘭方医の青沼、平賀源内の助けも得て人痘に成功するが…。

「11代家斉」では、男将軍として就任した家斉だが、政治に口を出すことは許されず、実権は母・治済が握っていた。治済は家斉に子作りを強制し、その一方で、生まれた子らを退屈しのぎに暗殺していく。そんな中、家斉は治済に隠れて黒木らに接触し、極秘裏に赤面疱瘡研究を再開させる。

「13代家定」では、1853年に黒船が来航すると江戸は大騒動となり、12代・家慶は急死。家定が13代将軍となる。家定は老中・阿部正弘と総取締の瀧山と共に開国を進めていく。そんな中、家定は後の天璋院・島津胤篤を夫に迎えることとなる。

「14代家茂」では、14歳で女将軍の座についた家茂が、正室・和宮を京から迎えた。公武合体のために嫁いできた孝明天皇の弟のはずが、来たのは和宮の姉だった。

「大政奉還、そして」では、新政府軍を率いる西郷隆盛が「外国は男たちが統治しているのに、徳川は女たちが統治。こんな恥ずべき歴史は即刻消すべき」と言う。焦土戦もいとわない新政府に対し、歴史の書き換えと引き換えに女たちは江戸城総攻撃を回避する。

注目のキャストは、今春から順次発表される。

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