和歌山のパンダ3頭が無事、中国に到着 永明はぐっすり、桜浜は少し疲れ気味 施設に到着し検疫期間へ

レジャー施設「アドベンチャーワールド」(和歌山県白浜町)のジャイアントパンダ、永明(オス・30歳)と、双子の桜浜(メス・8歳)と桃浜(メス・8歳)を乗せたチャーター機が22日、関西国際空港から中国に向けて出発。現地時間午後11時40分、成都双流国際空港(四川省)に無事、到着した。

移動中、永明は竹を食べ到着後はぐっすり眠りに落ち、桜浜は慣れない環境に少し疲れ気味も、落ち着いた様子で、桃浜は周りを少し気にしつつ、しばらくすると落ち着いたという。
その後、成都ジャイアントパンダ繁育研究基地の検疫施設へ到着した3頭は、それぞれの部屋へ移動し、検疫期間に入る。

1994年、アドベンチャーワールドに来園した永明は計16頭の子をもうけた。2014年に、桜浜と桃浜が誕生したことで「現在の飼育下で自然交配し、繁殖した世界最高齢のジャイアントパンダ」となり、2020年11月に楓浜が誕生したことで、その記録を更新した。

28年に及ぶ日中共同繁殖研究において、大きな成果を生む立役者となった永明はジャイアントパンダの保全、継続的な日中共同繁殖研究の計画に基づき、中国へ帰国。桜浜、桃浜は性成熟の年齢に達しており、今後中国でパートナーを探し、未来の繁殖を目指す。

(よろず~ニュース編集部)

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